オムロンの新たな一歩:パワーエレクトロニクスセンタの設立
オムロン株式会社は、2025年10月に新たな研究開発拠点「パワーエレクトロニクスセンタ(仮)」を京都府向日市にある桂川事業所内に設立することを発表しました。この新拠点は、同社の長期ビジョン「Shaping the Future 2030」(略称:SF2030)の一環として、社会的課題であるカーボンニュートラルの実現に取り組むものです。
投資と成長戦略
オムロンは、パワーエレクトロニクス領域に対する注力を強化するため、今後3年間で約50億円を追加投資し、100名規模のエンジニアを採用するとしています。これにより、技術開発力の向上を図り、2030年までに関連事業で2,000億円の売上達成を目指していきます。
センシング&コントロール技術
オムロンのコア技術は「センシング&コントロール+Think」と呼ばれています。現場から必要な情報を取り出す“Sensing”技術と、その情報を基に現場に最適なソリューションを提供する“Control”技術、そして人工知能(AI)など人の知恵を機械に取り入れる“+Think”が組み合わさることで、さまざまな社会課題に対する解決策を提案してきました。この技術を用いて、社会のニーズに応じた強化策を講じ、今後の発展を見据えた活動を展開していきます。
パワーエレクトロニクスへの注力
新たに開設される「パワーエレクトロニクスセンタ(仮)」では、パワーエレクトロニクス機器の小型化や高効率化に寄与する次世代デバイスの活用、そして再生可能エネルギーの普及を目指すエネルギー制御技術の発展に取り組む予定です。研究開発から商品開発まで、一貫して行う体制を整備することで、迅速な社会実装を実現します。
グループ全体の中心的役割
このセンタは、パワーエレクトロニクスに関するグループ全体の中心機関(Center of Excellence:CoE)として機能します。その結果、オムロンはさらに強力な事業成長を遂げるとともに、SF2030に掲げたカーボンニュートラルの実現に寄与することを目指します。なお、新拠点の開設にあたり、住所は京都府向日市寺戸町九ノ坪53番地桂川事業所内、フロア面積は1,000㎡となります。
アクセスと業務内容
オムロンの新たな研究開発拠点へのアクセスは、JR京都駅から東海道本線(京都線)で2駅の桂川駅下車後、徒歩5分です。パワーエレクトロニクスに関する業務は、研究開発から実際の製品開発に至るまで幅広く展開されます。
オムロンの企業理念
オムロンは1933年に設立以来、制御機器やヘルスケア、社会システム、電子部品などを通じて、より良い社会を築くことに貢献してきました。全世界で約28,000名の社員が働き、130ヶ国以上に製品やサービスを提供しているオムロン。自社の技術を活かし、今後も社会に対して有意義なソリューションを提供していくことでしょう。詳細に関する情報は
オムロンの公式サイトをご覧ください。