地元の名品を集めた陶磁器名品展
京都府綾部市に位置するグンゼ博物苑「集蔵」で、9月20日から23日までの期間中、特別な陶磁器名品展が開催されます。このイベントでは、地域の誇る優れた陶磁器作家たちの作品が一堂に会し、観客に日本の伝統工芸の深さを感じさせる貴重な機会となります。
受賞歴のある名作家
名品展に出品される作家の中には、特に注目すべき存在が数名います。久美浜町出身の前田正博氏は、日本伝統工芸展で最高の栄誉である日本工芸会総裁賞を受賞した実力派です。彼の作品は大変精緻で、見る者を魅了します。
また、地元綾部市からは人間国宝の神農巌氏、鳥取市出身の前田昭博氏が名を連ねており、彼らの技術と情熱を感じることができます。特に、神農氏が手がける青磁堆磁瓶や前田氏の白磁捻面取壺などは、必見の作品となっています。
多彩な作家陣
この展示には、他にも多くの重要な作家たちが参加します。安食ひろ氏、猪飼祐一氏、鎌田幸二氏など、各作家の個性豊かな名品を合わせて約60点が展示されます。それぞれの異なるスタイルが一同に会し、陶磁器の多様性を感じられるでしょう。
開催概要
名品展の開催期間は、9月20日(土)から9月23日(火・祝)まで。開館時間は10:00から17:00までですが、最終日は15:00までとなるため、訪問の際にはご注意ください。また、入苑料は無料となっているため、誰でも気軽に足を運ぶことができるのも嬉しいポイントです。
特別なイベントも
今回の名品展では、作家陣が直接在蔵する特別日も設けています。9月20日(土)の午後と、21日(日)の午前中には、前田正博氏が在席する予定です。作家と直接対話し、作品に込められた思いを直接聞ける貴重なチャンスです。
グンゼ博物苑「集蔵」について
この博物苑は、1996年に開苑され、大正時代の繭蔵をリニューアルした歴史ある施設です。主に地域の展示会や発表会などで利用される多目的なスペースで、地元の魅力を伝える活動が積極的に行われています。
ギャラリー「落紫舎」の魅力
名品展の主催であるギャラリー「落紫舎」は、数々の受賞歴を持つ一流の陶磁器作家たちの作品を取り扱っています。ニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵される作家など、名立たる作家の作品を身近に見ることができる貴重なギャラリーです。
このように、グンゼ博物苑「集蔵」での陶磁器名品展は、日本の伝統工芸を体感できる絶好の機会です。ぜひ足を運んで、その魅力を直接感じてみてください。