未来都市を体感する没入型アート「PARALLEL TUMMY CLINIC」開催
2025年2月から3月にかけて、長谷川愛の没入型インスタレーション「PARALLEL TUMMY CLINIC」が、SHUTLで開催されます。本作は、アートの未来を想像させる特異な体験を提供することで、訪れる人々に新たな視点を与えます。
SHUTLと「PARALLEL TUMMY CLINIC」
SHUTLは、松竹株式会社が運営するアートスペースで、長谷川愛の新作が初のプロデュース作品として展示されます。作品は、メタボリズム建築の名作「中銀カプセルタワービル」を舞台に、2070年代の東京を想像した世界で展開され、人工子宮(PARALLEL TUMMY)の概念をテーマにしています。
長谷川は、バイオアートや科学技術の進歩を主題にした作品を発表してきました。本作では、鑑賞者が1組ずつタイムラインに沿ってカプセルを含むSHUTLの空間を移動しながら、未来のクリニックでの選択肢を体感します。この体験により、未来社会の多様な生き方や家族の形を考察することができるのです。
山田由梨とのコラボレーション
本アートインスタレーションには、作家・演出家の山田由梨がコラボレーターとして参加しており、演劇的アプローチが施されています。山田は、映画やドラマ、CMへの出演に加え、小説やドラマの脚本・演出を手がける多才なアーティストです。彼女は、ジェンダーや多様なセクシュアリティをテーマにした作品を多数手掛け、長谷川とともに深遠な社会問題に迫ります。
作品の設定と体験方法
「PARALLEL TUMMY CLINIC」は、2070年代において人工子宮の利用が一般化した社会を背景に持ちます。東銀座のクリニックで、人々が新たな生命を迎える可能性を模索する中で、自己の欲求と社会規範に向き合う様子が描かれます。鑑賞者は、タイムラインに従いながら作品を体験し、自己の生き方を再考する機会を得ることができます。
参加情報
本展は2025年2月20日から3月17日まで、SHUTLで開催され、火・水曜は休廊となります。チケットは1,500円で事前予約が必要です。このユニークな体験は、最大2名のグループでのみ行われ、1組ずつのペースで進行します。そのため、他の来場者と違った個の体験が可能です。前期と後期で異なるチケットリンクが提供されており、枚数は限られていますので、早めの予約をお勧めします。チケットの詳細はSHUTLの公式ウェブサイトをチェックしてください。
記憶に残る未来の体験を
「PARALLEL TUMMY CLINIC」は、未来都市のリアリティを体感できる貴重な機会です。アートを通じて自身の存在や選択について深く考える経験は、ぜひ多くの方々に味わってほしいものです。未来に向けた新たなアート体験をお楽しみください!