温泉文化を現代に甦らせる「湯治ぐらし株式会社」
大分県別府市に拠点を置く「湯治ぐらし株式会社」は、古くからの日本の習慣である「湯治」を現代のライフスタイルとして再定義し、世界中に発信しようとしています。この度、同社は、ミライドア株式会社および豊和銀行と共同で設立した「ほうわ創業・事業承継支援ファンド」からの資金調達を実施しました。これにより、日本が誇る温泉資源の潜在能力を最大限に引き出す新たな事業展開が期待されています。
湯治文化の再定義
「湯治ぐらし」が掲げるミッションは、「日本古来のからだとこころの養生法である『湯治』を、世界の新しいライフスタイルへ」というもの。このビジョンのもと、同社は、温泉地での心身の癒しを提案する「湯治シェアハウス」や、心身を整えるリトリート施設を運営し、さらに温泉入浴による効果を可視化する「湯治チェックアップ」事業を展開しています。
最近の資金調達は、地域資源である温泉を活用した高付加価値の事業モデルと成長性の評価によるものであり、これにより今後の活動が加速することとなります。
新しい事業の展開
資金調達は以下の取り組みに充てられます:
1.
「湯治チェックアップ」事業の拡大
温泉入浴や湯治滞在の効果を科学的データで可視化し、パーソナライズされた体験の基盤となるデータを蓄積していきます。
2.
ウェルネス新産業の創出
収集したデータを活用して、個々の体質や目的に合わせた新しい温泉関連商品やサービスの開発に取り組みます。
3.
人材採用と組織体制の強化
事業拡大に向けて、専門人材を採用し組織の基盤を強化していきます。
「湯治ぐらし」の多様な事業
「湯治ぐらし」は、温泉・湯治に関連するさまざまな事業を展開しています。具体的には、
暮らしに湯治を取り入れた新しいライフスタイルを提供するシェアハウス「湯治ぐらし」を運営。
2025年に開業予定の「七日一巡り」では、温泉、食、運動を組み合わせたウェルネスプログラムを提供し、心身の調和を図ります。
別府温泉・湯治リトリート「七日一巡り」公式サイト
温泉入浴前後でのバイタルデータを測定し、専門家のカウンセリングを通じて、個々に適した温泉効果を可視化します。
温泉効果に関するデータを活用し、新たな産業の創出や地域の企業向けコンサルティングを実施。
地域の活性化に寄与
「湯治ぐらし」代表の菅野静氏は、廃れつつある湯治文化の重要性を再認識し、地域活性化のために事業に取り組んできました。今後は、温泉とのマッチングを提案する湯治チェックアップ事業や、蓄積したデータを基にした新商品の創出に注力し、地域社会との連携を深めていく考えです。
「2026年は風呂の年。別府から全国、そして世界へ新しい湯治文化を広げていきたい」と語る菅野氏の情熱に、期待が寄せられています。
ほうわ創業・事業承継支援ファンドについて
本ファンドは、株式会社豊和銀行とミライドア株式会社が共同で設立した九州地域初の地方創生ファンドで、豊和銀行の営業エリアに拠点を置く創業期の企業や事業承継を目指す企業に対する支援を行い、地域経済の活性化を図っています。
最後に
「湯治ぐらし株式会社」は、温泉が持つ健康増進やQOL向上の効果を再定義し、心と体を豊かにする新しいライフスタイルを提案していくことを目指しています。温泉の新たな価値を社会に実装し、ウェルビーイングを求める多くの人々の生活の一部として位置づけることが期待されています。