龍谷大学の新たな挑戦
龍谷大学(京都市伏見区)は、2023年3月17日に東京都内で記者発表会を行い、滋賀県の瀬田キャンパスを基盤とした「グリーン・コレクティブ・インパクト構想」を発表しました。この構想は環境課題の解決に向けて、企業や自治体と連携し、持続可能な社会の実現を目指しています。
環境課題に取り組む学びの未来
2027年4月には新設される環境サステナビリティ学部と情報学部を軸に、環境問題への対応力育成に力を入れます。環境サステナビリティ学部では、技術や経済を学びながら持続可能な社会に向けた人材を育成。情報学部では、デジタル技術の活用を通じて社会との調和を意識した人材を育てます。具体的には、環境工学や経営学、データサイエンスを融合したカリキュラムを整備し、実践的な能力を持つ学生を送り出すことを目指しています。
地域との連携による教育と研究
東近江市と協力し、地域の自然環境を活用した教育・研究も推進。地域の「森の文化」を生かす博物館の設立など、自然と文化を織り交ぜた実践的教育によって、学生に多角的な学びを提供します。これにより、地元の特色を活かしつつ、環境問題に対する具体的なアプローチを形成していく方針です。
生物多様性保全への取り組み
さらに、滋賀銀行や地域の基金と協力し、生物多様性保全総合指数(BCCI)の開発も進めています。環境DNAを用いて生物を網羅的に推定し、それをデータとして評価するこの取り組みは、持続可能性に向けた新しい価値を提供することが期待されています。
実務経験豊かな教員陣の採用
新設される学部では、実務経験豊かな教員が招かれ、現実の問題解決に役立つ教育が行われます。例えば、サントリーホールディングスからの北村暢康氏が教授に就任し、産業界との連携を強化し、実践的な学びを提供します。
データ活用とサステナビリティ推進
環境問題には現場のリアルなデータが求められるため、超小型人工衛星の開発を行うアークエッジ・スペースとの連携も進んでいます。これにより、より実態に即した課題解決が可能になるでしょう。
コメント
安藤徹学長は、仏教の精神に基づきSDGsを推進するこの構想が、大学、企業、自治体が協力しながら環境課題を解決する新たな挑戦であると述べています。一方、東近江市の小椋正清市長は、大学との連携によって豊かな自然環境を活かした人材育成を期待しています。
最後に
龍谷大学は、持続可能な社会の実現に向けた人材育成や研究に引き続き取り組んでいくことを約束し、環境問題への意識を高める礎となることを志しています。2027年に向け、瀬田キャンパスはその核心を担う重要な拠点になることでしょう。