きらやか銀行がAIナレッジ検索システムを導入
きらやか銀行が業務効率と生産性の向上を図るため、AIナレッジ検索システム「Helpfeel」を導入したことを発表しました。このシステムにより、行内に蓄積された約10,000ページの規程や通達を瞬時に検索・照会できる環境が整備され、業務の負担軽減と迅速な情報取得を実現します。
導入の背景
きらやか銀行は、全行を挙げて「組織風土改革100」に取り組んでおり、その過程で営業店と本部間で発生する照会業務がメインの課題として浮上しました。行員が本部に確認の電話をするケースが多く、本部に照会することで生じる業務負担や顧客対応の遅延が懸念されていました。特に若手の行員や異動後の行員が情報を見つけられずに苦労する姿が目立ち、業務の無駄が増大していました。
検索にかかる時間が明らかに
導入に先立ち実施したアンケートによれば、行員の約90%が文書検索に5分以上を費やしており、その中で特に10分以上要する人や、見つからず諦める声も多く聞かれました。この長時間の検索がもたらす心理的負担も問題視され、適切な情報にアクセスできないことがストレスを生んでいました。そんな中、98.7%の行員が「Helpfeelを使いたい」と回答しており、新システムへの期待は高まっています。
AIナレッジ検索システム「Helpfeel」の特徴
「Helpfeel」は、生成AI(LLM技術)とRAG(検索拡張生成技術)を活かした、革新の検索システムです。この技術により、規程や通達、マニュアルを横断的に検索でき、生成AIの出力とともに資料の該当箇所が提示されるため、正確性を担保しながら情報が得られる仕組みです。特に以下の3つの点が優れています。
1.
対話形式での検索
行員が日常的に使う話し言葉で質問をすることができます。具体的な質問があれば、その意図を認識して迅速に応答します。
2.
情報をまとめて検索
分散して保管されているPDF文書を一括で検索できるため、必要な情報の獲得にかかる時間を大幅に短縮します。
3.
正確性の確保
AIが自身で答えを作るのではなく、根拠となる文書の該当部分を示すことで情報の信頼性を高め、事務事故を未然に防ぎます。
未来への展望
今後、きらやか銀行は「Helpfeel」の導入を通じ、行員の心理的安全性を向上させながら顧客への対応に専念できる体制を整えていく計画です。これにより、従来の照会業務にかかる時間を新たな提案業務や地域との関係構築に振り向け、地域金融機関としての付加価値向上を実現させる思惑があります。
Helpfeelは、AIナレッジ検索システムの運用を通じ、きらやか銀行の業務の高度化をサポートし、地域社会に根ざした価値創造を目指します。今後も企業のAI活用を加速させる取り組みを続けていきます。