防災デザイン研究会30周年記念展示: 新たな未来を見つめるために
30年の歴史を持つNPO法人防災デザイン研究会(ADD)が、2026年に設立30周年を迎え、その記念となる展覧会を開催します。「防災研究者とデザイナーの協同研究の30年 ~あまねく・うつくしく・わかりやすくをめざして~」と題されたこの展示は、これまでの活動の成果を振り返り、防災における“伝わるデザイン”の重要性を再考する機会となります。
展示の詳細
- - 会期: 2026年1月14日(水)から3月25日(水)までの平日
- - プレ・オープンデイ: 2026年1月13日(火)15:00~(関係者向け)
- - 会場: 立命館大学 歴史都市防災研究所 展示ルーム
- - 入場料: 無料
展示では、阪神淡路大震災の翌年に発足したADDの活動がABAの視点から防災に取り組んできた成果を、様々な形式で紹介します。これまでの活動の中で、津波ピクトグラム、防災マップ、防災訓練プログラムといった具体的な成果が地域の防災力向上に貢献してきました。
主な展示内容
展示は、以下のトピックに沿って構成されています。これにより、様々な形式で防災デザインの進化を感じることができます。
1.
はじまりの想い
2.
津波ピクトグラム / 防災サインシステム
3.
シェイクアウトから始めた防災訓練
4.
京都の先駆的試み
5. 洪水ハザードマップの進化
6. 「逃げトレ」津波避難戦略
7. EDM / マリキナプロジェクト
(フィリピンによる国際防災活動)
8. 地図による災害対応支援
9. 被災者生活再建支援システム
10. 世界標準に基づく災害対応
11. 多様なコミュニケーションツールの活用
12. 歴史文化都市の防耐火システム**
この展示では、ADDの30年間の活動年表も紹介され、過去の経験と未来の可能性を結びつける重要なきっかけとなります。また、関連イベントとして、2026年3月11日(水)に東日本大震災15年シンポジウムも開催されます。このシンポジウムでは、南海トラフ地震に備えるためのデザインの力についても議論される予定です。参加には事前登録が必要です。
防災デザインにこれからも期待が寄せられる
京都を拠点に活動する株式会社GK京都は、長年にわたり、防災デザインの研究と実践に献身しています。その成果が地域社会に根付いていることを示す良い機会となるこの展示会。防災デザインに興味がある方はぜひ足を運び、今後の防災活動について考えるヒントを見つけてください。
防災デザイン研究会の詳細は公式サイト(https://add.or.jp)でもご確認いただけます。