国際女性デーを迎えるにあたって知っておきたい更年期ケアの重要性

国際女性デーを契機に見る更年期への関心とケアの実態

3月8日は「国際女性デー」。この日は、女性の地位向上や権利の重要性を再認識し、全世界で様々なイベントや啓発活動が行われます。この特別な日を前に、オムロンヘルスケアが実施した意識調査が女性たちの健康意識を浮き彫りにしています。

調査の背景と結果

最近の調査によると、30代から50代の女性900人に対して行われた基礎体温と更年期症状に関する意識調査で、実に52%の女性が更年期に対して「不安を感じている」と回答しました。この結果は、閉経を迎える年齢が近づくにつれて、不安が募ることを示しています。また、27.7%の女性が何らかの更年期症状を意識しており、最も多く挙げられた症状は「疲労感またはエネルギー不足」で、特に40代では70%の女性がこの感覚に悩まされているというデータが得られました。

このように、多くの女性が更年期に何らかの形で影響を受けているものの、特にケアや治療に関して具体的な対策を行っていないことが明らかになりました。調査によれば、約半数の女性が「特に対策は行っていない」と回答し、実際に基礎体温の測定を行ったことがある女性は60%でしたが、その目的は主に妊活であり、更年期症状の把握のために行っている人はわずか2.4%という数字で、認識不足がうかがえます。

基礎体温と更年期症状の関係

更年期においては、卵巣機能の低下が進むにつれて基礎体温も変化が見られます。対馬ルリ子先生はこの点について、基礎体温の記録が自身の体調を把握する上で重要であると述べています。基礎体温は一時的に高温期があった後、閉経を迎えることで低温期に移行するため、日々の記録が女性の健康管理に役立つことも少なくありません。さらに、エストロゲンの分泌減少が自律神経のバランスを乱し、血圧のコントロールにも影響を与えるため、基礎体温だけでなく、血圧測定も併せて行うことが推奨されています。

更年期に向けて知っておくべきこと

この調査を通じてわかるように、更年期症状に対する情報や対策がまだ十分に浸透していないのが現状です。対馬先生は、「更年期に入る前から症状を把握し、婦人科や内科の医師と相談することが大切です」と強調しています。

適度な運動、バランスの良い食事、良質な睡眠といった基本的な生活習慣の見直しが更年期症状の軽減に繋がります。また、健康管理や予防医療の一環として基礎体温の測定は役立ちます。オムロンの電子体温計や血圧計は、基礎体温や血圧のデータをスマートフォンに転送でき、日々の健康管理をサポートします。