触感の新時代
2025-05-19 10:37:27

触感の見える化で輝く新時代!QUANTITEXTURE™が切り拓く未来

触感の見える化で輝く新時代が到来!QUANTITEXTURE™



触感という人間特有の感覚をデータとして可視化する新技術、QUANTITEXTURE™(クオンティテクスチャー)が2025年8月1日から正式に販売を開始します。この革新的な試験機は、京都に本社を置くカトーテック株式会社が開発したもので、触り心地の「心地よさ」や「違い」を従来の力学的特性ではなく、感覚の源とも言える機械受容器に基づいて評価するという全く新しいアプローチを取っています。

新技術の背景と誕生の経緯



昨今、触感評価に関しては多くの課題が指摘されています。従来の方法は、物質に力が加わった際の変形や動きを測定するものでした。具体例としては、引張り試験による引張り特性や、摩擦特性を測る方法があり、いわゆる力学的特性に依存していました。しかし、これでは硬質な素材の触り心地が実際の官能評価と合致しないケースが多く、その不一致がユーザーから問題視されていました。

QUANTITEXTURE™はこのような課題に真摯に向き合い、「人の感じ方」に注目しました。具体的には、触れるときに反応する指の4つの機械受容器(FAⅠ、FAⅡ、SAⅠ、SAⅡ)の周波数特性を解析することで、より人の感覚に近い触感評価を実現しています。この技術により、硬質素材はもちろん、柔らかい素材についても柔軟に対応可能なセンサーの開発が進められています。

具体的な技術革新



QUANTITEXTURE™にはいくつかの革新的な機能が備わっています。まず、試験機の機構自体が全面的に見直され、外的影響を制御しつつ、膨大な数の周波数データを取り込むシステムを構築しました。1秒間に3000点もの取り込みが可能です。

センサーは、微細な振動を捉えるための高感度な技術が採用されており、特に荷重方式に5g分銅を用いることで、高精度な測定が実現されています。さらに、X軸(横)とZ軸(縦)の両方の振動を取得可能なセンサーを開発し、力学的特性の評価をさらに向上させています。

また、ソフトウェアの面でも大幅に改良されており、4つの機械受容器が発生させる反応のしきい値を見直し、使用者が複数のしきい値パターンを選択できるようになりました。この結果、より高精度な評価が可能となり、素材の微細な違いも捉えることができるようになりました。

研究と開発の成果



QUANTITEXTURE™の開発は、2016年から慶應義塾大学の教授との共同研究を基に進められてきました。産業界が抱える「官能評価と物性値の不一致」という悩みに対して、実証実験を重ねてきた結果、QUANTITEXTURE™が誕生しました。この試験機は、日々の研究開発において、素材や製品の触感評価を大幅に効率化し、精度を高めることが期待されています。

展示会出展情報



QUANTITEXTURE™は2025年5月21日から行われる「人とくるまのテクノロジー展2025」に出展されます。興味のある方はぜひ現物を体験しに来てください。

カトーテック株式会社について



カトーテック株式会社は、1961年からアイデアと技術で触感評価の分野を牽引してきました。京都府京都市に本社を置く同社は、KES®風合い試験機や特殊用途の試験機を製造・販売しており、独自の技術を活かした製品開発を行っています。QUANTITEXTURE™が更なる革新をもたらし、触感評価の未来を切り開くことを確信しています。


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