京都伝統産業ミュージアムが贈る「押忍!! 京版画」展
2025年5月24日(土)から6月22日(日)まで、京都市左京区の京都伝統産業ミュージアムにて、特別展示「押忍!! 京版画(Viva! Kyoto Woodblock Prints)」が開催されます。言葉遊びが込められたこのタイトルには、作品を“押す”と同時に、好きな作品や作家を“推す”という気持ちが反映されています。
京版画の魅力に迫る
京版画とは、宮廷文化や絵画芸術と密接に関連しながら発展してきた京都独自の木版画技法です。職人たちが木に彫った絵柄を一色ずつ手摺りすることで、手描きにはない奥行きと柔らかな色合いを生み出しています。この作品づくりには、絵師、彫師、摺師といったそれぞれの専門家が分業で関わり、技術を磨き上げることで素晴らしいアートが生まれています。
本展では、古い伝統に根ざしながらも現代的な感性を持つさまざまな作家たちの作品が並びます。特に、老舗から若手作家まで、独自のスタイルで京版画の新たな魅力を引き出した作品や商品が多数展示されています。観覧者は“飾って楽しい・使って嬉しい”京版画の今を体感することができます。
注目の出展作品
この展示では、いくつかの作品が特に注目に値します。ここでは、出典者の皆さんが特に気に入るであろう作品をいくつかご紹介します。
竹中木版5代目摺師によるこの作品は、連なる鳥居が迷路のように配置されており、幻想的な情景を描き出しています。価格は6,600円(税込)。
1945年生まれの井堂雅夫によって描かれた初夏の庭園を優しく彩る白い睡蓮。石や水面、葉の重なりなど細部にわたる技巧が光っています。価格は55,000円(税込)。
- - 加藤晃秀「輝」額装入/美術出版 株式会社 芸艸堂
京都出身の著名な画家・加藤晃秀の作品が、木版画として展開されたこの一品は、白と黒のコントラストが古都の風情を漂わせています。価格は38,500円(税込)。
浮世絵の人気作品を、オーガニックコットンのふろしきで表現した作品。多色摺りの木版画を活かしたサスティナブルなアイテムです。価格は1,650円(税込)。
開催概要
- - 会期:2025年5月24日(土)〜6月22日(日)
- - 休館日:5月26日(月)、6月9日(月)
- - 営業時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
- - 会場:京都伝統産業ミュージアムショップ、MOCADギャラリー(〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9-1 みやこめっせ B1F)
- - 入場料:無料
- - 主催:京都伝統産業ミュージアムショップ(株式会社 京都産業振興センター)
- - 協力:美術出版 株式会社 芸艸堂、有限会社 竹笹堂、株式会社 雅堂、株式会社 美雲木版画社、山田繊維 株式会社(むす美)
- - お問い合わせ:075-762-2670(担当:齋藤・安土)
オンラインショップでの購入も可能
会期中は、京都伝統産業ミュージアムのオンラインショップにおいて、一部商品の展示・販売も行われます。会場にお越しになれない方は、ぜひこちらをご利用ください。詳細は公式ホームページをご覧ください。