株式会社Ristが、世界最大級のデータ分析プラットフォームKaggleで開催された「Image Matching Challenge 2025」において、画像マッチング技術を駆使し金メダルを獲得しました。この成績は、Rist Kaggle Teamの一員であるKaggle Grandmaster小嵜耕平氏が参加したチームによるものです。
本コンペティションは、国際的なコンピュータービジョン会議に併設されており、2025年4月から6月の間に行われました。参加者1,215名、971チームの中で見事7位という成績を残した小嵜氏のチームは、画像のグループ分けと正確な3Dシーン再構築に関する技術を競い合いました。
このコンペティションでは、特に異なるクラスタや無関係な画像を含むデータセットを扱い、同じクラスタに属する画像を正確にグループ化することが求められました。技術の進化に伴い、GLOMAP、VGGSfM、VGGTなど多岐にわたる关联研究が注目されている中、小嵜氏はこれらの研究も積極的に検証しました。
小嵜氏は、「コンペティションでは推論環境の限界や時間制約があり、それに合わせた最適解を見つけることが重要でした。様々な技術を組み合わせて挑む中で、非常に貴重な経験を得ることができました」と振り返ります。彼の言葉からは、技術的な挑戦に対する真剣な姿勢が垣間見えます。
Kaggle自体は、2,400万人以上の登録者を抱え、参加者は成績に応じてランク付けされます。その中で最上位の称号であるKaggle Grandmasterは、限られた人数のみが持つ名誉です。Ristは、2020年から優れた成績を持つ専門家を積極的に採用する「Kaggle枠採用」を始め、AI技術を駆使したソリューションを提供するチームを形成しました。現在、Kaggle Grandmasterが10名、Kaggle Masterが2名在籍し、これまでに数多くのプロジェクトに携わっています。
Ristは2016年に設立され、AI技術を用いたシステムやデータ分析を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進しています。コンサルティングサービスや研究開発の支援を通じて、顧客の課題解決に努めています。
今後もRistは、AI技術を駆使した斬新なソリューションを展開していく所存です。今回の金メダル獲得は、その一端に過ぎませんが、データ分析技術の更なる進化を予感させるものでした。Ristの挑戦はまだ始まったばかりです。