舞鶴高専が地域防災シンポジウムを開催し未来を考える

舞鶴高専防災シンポジウムの意義

令和7年11月22日（土）、京都府舞鶴市に位置する舞鶴工業高等専門学校（以下、舞鶴高専）は、日本建築学会との共催で「舞鶴地域防災シンポジウム」を開催しました。このシンポジウムは、地域の安全を確保するために重要な防災対策を議論する場として、多くの専門家と市民が集まりました。イベントは2つの部に分かれて進行され、参加者は防災に対する理解を深める貴重な機会となりました。

基調講演: 事前復興の重要性

シンポジウムの第一部では、京都大学防災研究所の牧紀男教授による基調講演が行われました。教授は「人口減少社会の防災対策―事前復興のすすめ―」というテーマで、これまでの多数の災害復興の経験を基に、事前復興の考え方について詳しく説明しました。日本は急速に進む人口減少社会の中で、どのように地域の防災力を高めていくかが重要な課題です。牧教授の講演を通じて、防災対策に対する意識や事前準備の重要性が改めて共有されました。

パネルディスカッション: 地域活性化と防災

第二部では「舞鶴市の活性化と防災対策を如何に進めるか」というテーマでパネルディスカッションが行われました。舞鶴高専の林康裕校長が司会を務め、鴨田秋津舞鶴市長や京都大学の牧教授、大阪大学の柏尚稔教授、NPO法人まいづるネットワークの伊庭節子理事長など、各界の専門家が登壇しました。

柏教授が冒頭で「近年の被害地震の教訓」として情報を提供し、泉光信危機管理・防災課長が舞鶴市の現状を報告しました。参加者は舞鶴市で想定される災害について、そしてそれに備えるための現状や解決策について議論を交わしました。防災力の向上には地域の活性化が不可欠であり、そのための具体的なアプローチや取り組みが話し合われました。

有意義なディスカッション

このパネルディスカッションでは、多様な視点からの意見が交わされ、参加者全員が防災と地域活性化の関係について深く考える機会が提供されました。防災に関する専門的な知識を有するパネリストたちの意見は非常に有意義で、市民の防災に対する理解を高める助けになりました。

地域貢献としての意義

舞鶴高専は、地域貢献活動を重要視しており、このような防災関連のシンポジウムを開催できたことは大変意義深いと考えています。今後も地域と共に歩み続け、さまざまな分野での発展に貢献することを目指しています。

舞鶴高専の魅力

舞鶴工業高等専門学校は、機械工学科、電気情報工学科、電子制御工学科、建設システム工学科の4学科を有し、実践的な教育を通じて高度な技術者を育成しています。また、2年間の専攻科で専門分野をさらに深めることができ、国際的に通用する技術者の育成を目指しています。地域社会との連携を強化し、有意義な活動を続けていく舞鶴高専に、今後も期待が寄せられています。