目で触れる植物の質感と生命力を体感する
京都のフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO」(ザ・サウザンド京都)で、作家の内野小春氏による個展が開催されます。本展は、京都市立芸術大学との共催で、2025年の6月4日から29日までの期間にわたり、1階のアートギャラリーで行われる予定です。入場は無料で、多くの人々にアートを楽しむ機会を提供します。
内野小春氏とは
内野小春氏は、植物の形状とその持つ質感、そして生命力に焦点を当てた作品制作を行うアーティストです。彼女は、在学中から独自の創作スタイルを探求し続けており、その中で「Quiltingシリーズ」や「Stuffed Plantsシリーズ」などを生み出してきました。この個展では、彼女の代表作である「Pan mimiシリーズ」と「Ceramicシリーズ」を紹介します。
Pan mimiシリーズ
「Pan mimiシリーズ」は、壁に飾られた絵画がまるで飛び出してくるようなデザインが特徴です。絵画を触れやすい形にすることで、視覚と触覚の両方から楽しむことができるアート体験を提供します。彼女は、油絵具を使って植物の質感を表現し、観る者がその世界に溶け込むような感覚を呼び起こします。
Ceramicシリーズ
一方、内野氏は陶芸にも挑戦しており、「Ceramicシリーズ」では、釉薬の滲みや結晶の煌めきを強調した作品が展示されます。このシリーズは、彼女の母が小さな窯を手に入れたことをきっかけにスタートしました。陶土に釉薬をかけ、高温で焼成されることで生まれる独特の質感は、まるで植物を観察しているかのような感覚を再現しています。
体験を通じたアートの深み
この個展では、展示された作品を通じて、来場者は内野氏が描く植物の質感や生命力に触れることができます。また、会期中の6月21日には、内野氏自身による展示解説も行われる予定です。この解説は無料で、事前の予約は不要とのことです。彼女の作品への理解を深める良い機会となるでしょう。
サステナブルなアート体験
THE THOUSAND KYOTOは、「サステナブル・コンフォート・ホテル」として、環境に配慮した快適な体験を提供することに力を入れています。この個展を通じて、来場者はアートの享受だけでなく、持続可能な社会づくりに貢献するライフスタイルについて考えるきっかけともなるでしょう。京阪グループの「BIOSTYLE PROJECT」の一環として、アートとサステナビリティが融合した体験を楽しむことができます。
ぜひこの機会に、内野小春氏の個展「Stuffed Plants」を訪れ、視覚と触覚が交わる新しい世界を体験してみてください。