東京理科大学創設者シリーズ第3弾企画展
2025年の秋、東京理科大学が誇る創設者シリーズの第3弾企画展が開催されます。この展覧会は、京都の近代化に貢献した工学者たち、特に難波正、三輪桓一郎、玉名程三の3人に焦点を当てています。これらの偉人たちは、ここ京都において人材育成と地域振興を成し遂げ、近代京都の発展に多大な貢献をしてきました。
企画展の概要
本展は2025年10月1日から12月12日まで開催され、東京理科大学が持つ資料に加え、各所から借用した貴重な資料も展示されます。展覧会は予約不要で、入場は無料となっていますので、一人でも多くの方に訪れていただきたいと思います。また、関連するトークイベントも行う予定です。
主な展示内容
今回の企画展では、難波正が日本初の商用水力発電所「蹴上発電所」の第二期工事に関わった事例が紹介されます。彼は発電量を大幅に増加させ、これが京都市電の発展に貢献したことは非常に重要です。電気の供給量が増えることで、当時の京都の社会も大きく変化しました。
さらに、三輪桓一郎が参加した「第3回万国数学者会議」の報告書も展示され、彼がどのように国際的な学術ネットワークの一翼を担ったのかを示す資料も確認できます。これにより、当時の学問の枠を超えた学問の交流を感じることができるでしょう。
玉名程三に関しては、彼が執筆した易学書『四易方位考』が紹介されます。近代科学と伝統的思想をつなげようとした彼の取り組みは、今読むと非常に興味深いものです。彼の探究心の旺盛さを感じられる展示となっています。
トークイベント
企画展に関連して、以下のトークイベントが開催されます。各イベントは事前申し込みが必要ですので、興味がある方はぜひご参加を。
- - 「京都電気鉄道からLRTまで」 10月25日(土) 14:00~15:00 講師:持永芳文
- - 「澤柳事件の一人となった三輪桓一郎」 11月8日(土) 14:00~15:00 講師:神野潔
- - 「数学と易学 玉名程三の足跡」 11月29日(土) 14:00~15:00 講師:伊藤稔
アクセス情報
東京理科大学近代科学資料館は、東京都新宿区神楽坂に位置しています。最寄りの交通機関はJR飯田橋駅で、徒歩約5分です。アクセスが良いため、訪れるにあたっても非常に便利です。
この企画展を通じて、京都の近代化に貢献した工学者たちの軌跡を辿り、彼らの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。皆様のご来場を心よりお待ちしております。