環境に優しい新しい取り組み
京都に本社を置く株式会社ハバリーズは、株式会社ホテル京阪、王子ホールディングス株式会社と協力して、新しいリサイクルシステムの導入を発表しました。このプロジェクトでは、ホテルの客室で使用される紙パック入りのミネラルウォーターの使用済み容器を回収し、再資源化を行うことを目的としています。回収された紙パックは、リサイクルトイレットペーパーとして再びホテルに戻り、循環する仕組みを実現します。これは、2025年の夏に関西圏の主要ホテルで順次開始される予定です。
効率的な回収と再資源化の流れ
この取り組みのキーポイントは、使用済み紙パックをホテル現場で効率的に回収し、王子ホールディングスがそれを再加工するというプロセスです。王子ホールディングスは製紙業界のリーダーであり、専用の仕組みを構築し、リサイクル工程をスムーズに進行させます。こうした新たなリサイクルスキームにより、ホテル京阪内でのリサイクル循環が完結し、業務の効率化も図られます。
サステナブルなホテル運営を支援
ハバリーズとホテル京阪の共同戦略により、これまでにペットボトルからの切り替えを行った結果、温室効果ガスであるCO2の削減が126トンに達しました。この新しい循環型スキームの導入により、さらに年間約27.6トンのCO2削減が見込まれています。これは地域の持続可能な発展に大きく寄与するものです。
環境負荷を低減する紙パック水
ハバリーズのミネラルウォーターは、LCA(ライフサイクルアセスメント)評価において、ペットボトルと比べて49%、アルミ缶と比べて59%も環境負荷が低いことが示されています。これにより、容器を紙パックに変更するだけでも大きな環境保護につながります。また、使用される紙はFSC認証を取得した再生できる資源であり、キャップにはサトウキビ由来の素材が使われています。
持続可能な社会を目指して
今回の取り組みは、関西で初めての試みであり、今後はさらに多くのホテルや施設への拡大を目指しています。環境に優しいリサイクルシステムの確立を通じて、持続可能な社会の実現に向けて邁進していく意気込みを表明しています。未来の京都、そして全国各地のホテルにおけるリサイクルの新しい形を通じて、私たちも持続可能な社会に向けて、一歩を踏み出すことができるのです。