卵の価格と購買行動
2025-02-19 11:30:30

卵の価格高騰と購入行動の変化を分析した調査結果

卵の価格高騰と消費者行動の変化について


近年、卵の価格が急騰していますが、その影響で消費者の購入行動や心理にも変化が生じています。2016年から消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」(POB)を運営する株式会社mitorizが調査した結果を元に、卵に関する最近のトレンドを詳しく見ていきましょう。

調査概要


株式会社mitorizは、2023年に消費者2,965人を対象に、卵に関する調査を実施しました。調査の目的は、卵の購入行動や価格に対する意識、購入場所、さらには高級卵の利用状況などを把握することです。

卵価格高騰の実感


調査結果によると、卵を食べている人の89.5%が「以前よりも高くなった」と感じており、価格高騰に対する意識が強いことがわかりました。この数字は、2023年の調査結果と比較すると1.6ポイントの減少ではあるものの、依然として高い水準にあります。

購入基準を支配する「安さ」


卵を購入する際に最も重要視されているのは「安さ」であり、73.7%がこれを優先事項としています。2023年と比較して3.3ポイント増加しており、卵の他の特性、すなわち「味」や「賞味期限」よりも価格が重視されている傾向が見受けられます。すなわち、消費者はコストパフォーマンスを念頭に置いた選択をしていることが伺えます。これに対して、「品質」や「パックあたりの卵の数」の重視度は若干減っているとのことです。

購入場所の多様化


卵の購入先は依然として「スーパー」が93.7%と大多数を占めていますが、ドラッグストアでの購入率も29.5%と、2023年から微増しています。特にドラッグストアの利用者は年々増えてきており、今や卵購入の定番となりつつあります。このように多様な購入場所が台頭してきたことは、消費者にとって利便性の向上を意味しています。

賢い購入行動


調査によると、最も多くの人が「安い店を探して卵を購入する」と答え、その割合は32.5%に達しています。他方、「価格を気にせずに買う」人は21.4%と減少傾向にあり、厳しい家計事情が反映されています。特に家庭の経済状況が厳しくなるにつれて、消費者は価格を意識した行動をとるようになっています。

理想の卵価格


実際に購入している卵の価格帯は「200円〜249円」が最も多く39%を占めていますが、理想の価格としては8割以上が198円以下を希望しているというギャップも指摘されています。このことから、消費者の期待と実際の支出の乖離が抱える問題が明らかになりました。

高級卵へのシフト


卵の価格高騰を受けて、約30%の人が高級卵を購入した経験があるとの結果が出ています。特に年齢層が高くなるほどこの傾向は強く、40代以上で高級卵を購入した人は30%以上に達しており、特に60代以上では34.5%が経験済みです。これは高級卵の価格差が縮小していることによるものとも考えられます。

レシートから見る価格動向


POB会員のレシートデータを基にした分析によると、2023年から2024年にかけて卵の価格は依然として高騰を続けており、特にドラッグストアでの卵購入は最も安価です。ドラッグストアの平均単価は185.8円で、これはスーパーの204.6円を下回ります。

まとめ


卵の価格高騰は消費者の購買行動に多大な影響を与えています。安さを重視する傾向が強まる中、ドラッグストアでの購入が増加し、さらには高級卵への関心が高まっています。これからも価格動向を注視しながら、賢い消費を心がけたいところです。


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