柏原の新センター
2025-03-19 13:48:57

世界最大規模のドップラー・ライダー精度検証センターが柏原に誕生

世界最大級のドップラー・ライダー精度検証センターが柏原市にオープン



JTOWER株式会社とメトロウェザー株式会社は、この度、大阪府柏原市にドップラー・ライダーの精度検証センターを新たに開設しました。このセンターは、現在のところ世界最大規模を誇り、国内初の地理的開設となります。

ドップラー・ライダーとは?


ドップラー・ライダーは、大気中の微細な塵に無害な赤外線レーザーを照射し、その反射波を受信することで、最大半径15kmの風況を観測する高度なテクノロジーです。メトロウェザーはこの技術の研究と開発を進めており、自社製品の精度を検証しながら、更なる性能向上に取り組んでいます。

柏原精度検証センターの設立目的


センターの主な目的は、ドップラー・ライダーに関する研究や製品開発を支援するために、鉛直風況の精度検証や定期メンテナンスを行うことです。特に、量産化の準備や事業性評価において、精度検証は極めて重要なプロセスとなります。

高度な検証方法の採用


検証センターでは、IEC61400-12-1規格に基づいたカップ式風速計と、より高精度な超音波風向・風速計の両方を使用して風況を測定します。これにより、ドップラー・ライダーの観測値との比較検証が行われ、世界でも高水準な精度での検証が実現します。

JTOWERの通信インフラ


JTOWERは全国に約7,200本の通信鉄塔を保有し、インフラシェアリングを通じて通信事業者の設備を共用化するサービスを展開しています。この通信鉄塔は、携帯電話ネットワークの基地局設置から、IoT関連の設備、防災無線、監視カメラ、Wi-Fi接続など多様な用途に対応します。

柏原センターの位置


大阪府柏原市に設置されたセンターは、メトロウェザー本社(京都府宇治市)からのアクセスも良好であるため、効率的な運用が可能です。既存の通信鉄塔を利用することで、新しい施設を建設せずに精度検証センターの設立が実現しました。

今後の展望


JTOWERとメトロウェザーは、この精度検証センターを基盤に、より多くのドップラー・ライダー技術の社会実装を進めていく方針です。両社の協力により、風況観測技術の向上とともに、安全・安心の実現に寄与する成果が期待されています。

メトロウェザーは、2024年3月には国立研究開発法人の支援を受けながら、ドップラー・ライダーの量産化を進め、さらなる高精度な観測技術の開発を目指しています。これにより、日々変化する風況をリアルタイムで监視し、環境問題や防災に役立つ情報を提供することが目指されています。

結論


新たに誕生した「柏原精度検証センター」は、ドップラー・ライダー技術の発展に向けた重要な拠点となることでしょう。今後もJTOWERとメトロウェザーの連携に注目が集まる中、風況観測のさらなる進化が期待されています。


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