新たな拠点『ふふ』の誕生
京都・梅小路エリアに、食品加工専用のマイクロファクトリー「ふふ(FUFU)」が2026年1月にオープンします。ここは、元食品加工場をリノベーションした施設で、飲食業界のトレンドに応じた新しいビジネスモデルの展開をサポートします。近年、中食市場やD2C型食品ブランドの急成長が見られる中、出店する者は多くなっていますが、必要な設備や環境の整備には多くの資金と時間がかかるのが現実です。「ふふ」はそれに対する解決策となるべく、最低限の設備投資で小ロットの食品加工を可能にします。
便利な立地と整った基盤
「ふふ」は京都市中央卸売市場の場外に位置し、仕入れや物流に優れた立地が大きな魅力です。このエリアでは、加工食品に必要な原材料の調達が迅速に行えるため、既存の飲食店やD2Cブランドの実験拠点としても適しています。入居する事業者は、あらかじめ整えられた基礎設備を使って業務を開始できるため、移転による損失を抑えつつ、事業の成長を実現することが可能です。
食品加工のための充実した設備
施設内には、食品加工衛生許可に必要な土間排水、給排水、ガス、電気、空調の基礎配管が施された専用のテナント(16㎡、家賃49000円/月)が15区画整備されています。また、4区画の事務所も設けられており、フレキシブルに活用することができるのも特徴です。コワーキングスペースとしての利用が可能で、平日のデスクワークはもちろん、週末には料理教室やポップアップショップの開催も提案されています。
地域との連携による支援
「ふふ」は、単なる食品加工場ではなく、地域や行政との連携を通じて事業者の支援にも力を入れています。特に、他府県からの企業誘致や創業期の支援を見据えた取り組みが進行中で、若手事業者に対する家賃支援や補助金制度の整備も進められています。これにより、初期コストを抑え、挑戦者が集まりやすい環境を提供することが目指されています。
京都から新しい食ブランドを
京都は古来より「加工文化」の都市として知られ、発酵や乾燥技術が受け継がれてきました。その中で、新しい食品ブランドが生まれるための土壌を提供する役割を果たすことが期待されています。「ふふ」が誕生することで、次代の食品ブランドがどのように育っていくのか、訪れる予定の皆さんには必見の場所となることでしょう。新たな挑戦がここで始まります。
FUFUの運営について
「ふふ」の運営は、株式会社めいが行っています。社名が示す通り、地域活性化やまちづくりに寄与すべく、遊休不動産の活用を通じて様々な取り組みを進めています。食文化の中心地京都から、新たな価値を生み出す拠点「ふふ」に足を運んでみませんか?
次の時代の食ブランドがここから生まれる場として、多くの方々に愛されることを願っています。