インバウンド需要に応える新しい結婚式「歴旅婚プラン」をご紹介

インバウンド需要に応える新たなウエディングの形

近年、日本国内における結婚式のスタイルが大きく変わりつつあります。バリューマネジメント株式会社は、この流れを受けて、新たな結婚式の形として「歴旅婚プラン」を開発しました。このプランは、特にインバウンド需要や若い世代の花嫁のニーズに応えるため、瀬戸内エリアの自治体と連携し、周遊旅行と挙式を一体化した新しいウエディングツーリズムを提供します。この取り組みは、2025年4月から実施される「歴旅婚フェス」を通じて広く告知される予定です。

結婚式ニーズの変化

近年の日本では、少子高齢化やライフスタイルの多様化により、婚姻件数が減少し、結婚式に対するニーズも変わりつつあります。その中でも、フォト婚のように新しいスタイルを求めるカップルが増加しており、より自由で個性的な結婚の形が求められています。回答者の約9割が、結婚式に関しては定番やしきたりに縛られず、二人の価値観に合った形を選びたいと考えているという調査結果もあります。このような背景を踏まえ、特に小規模で上質な結婚式を希望する声が高まっています。

インバウンド婚の現状

また、アジア圏から日本を訪れ結婚式を挙げる「インバウンド婚」も注目されています。特に沖縄や京都、北海道などでは外国人による挙式が増加しており、多くのカップルが日本の伝統に魅せられています。日本で挙式を行う理由としては、和装や神前式への憧れ、日本の美しい風景やホスピタリティが挙げられます。特に、円安の影響で日本での結婚式が経済的にも魅力的であることも人気の要因です。

「歴旅婚プラン」の特長

「歴旅婚プラン」は、旅を途切れなく持続可能な体験とすることを目指しています。従来の結婚式は短時間で終わることが多いですが、このプランでは、長時間滞在型とし、両家の顔合わせや前撮り、ハネムーンを一つのパッケージとして表現することで、カップルの負担を軽減します。また、地域の歴史的建造物や食文化を取り入れ、その地域ならではの魅力を最大限に活用することが重要なポイントです。

具体的な体験内容としては、福山城でのキャッスルウエディングや平安神宮での挙式、さらには地域の特産品を使った料理体験など多岐にわたります。特に歴史や文化資源が豊富な瀬戸内エリアでの展開により、独自の価値を提供し、地域活性化にも寄与します。

地域との連携

バリューマネジメント株式会社は、観光に関して地域の課題を解決するため、観光まちづくりの取り組みも強化しています。具体的には、広島県竹原市や福山市等の自治体との連携を通じて、地域ならではのコンテンツを開発・提供しています。また各地の歴史的建物を利用した宿泊体験を提供する「VMG HOTELS & UNIQUE VENUES」による収益モデル構築も進めています。

まとめ

「歴旅婚プラン」は、国内外のカップルが共に味わえる特別な時間を創出し、地域への誘客を促進する新しい結婚式スタイルです。特に、全国各地で観光資源を活用した価値ある体験を提供し、結婚式の形をより自由に、個性的にすることで、カップルの満足度を高めることを目指しています。旅行とウェディングを融合させたこの革新的なプランが、今後の婚礼市場にどのような影響を与えるのか、注目です。