ロームが誇る最先端IGBT、650V耐圧を実現
ローム株式会社が開発した第4世代IGBTは、自動車や産業機器向けに特化した650V耐圧を持ち、業界トップクラスの低導通損失を誇ります。この新しいIGBTは、車載用の電動コンプレッサやHVヒーター、また産業機器用のインバータに最適化されており、特に省エネルギー化が求められる分野でその性能を発揮します。
低損失と高短絡耐量の両立
本製品は、VCE(sat)が1.55Vという非常に低い数値を達成しています。これにより、電流密度の向上だけでなく、導通損失とスイッチング損失の低減にも成功しています。また、高短絡耐量もTj=25℃において7µsを確保しており、信頼性の高い動作が期待できるのが特徴です。自動車のインバータやヒーター回路では、短絡時の過電流を早期に検知して遮断する必要があるため、その性能は非常に重要です。
製品ラインアップ
新たに発表されたIGBTのラインアップは、TO-247Nパッケージに12機種、ベアチップに10機種が用意されており、TO-247-4Lパッケージの開発も進行中です。これにより、より多様なニーズに対応することが可能になっています。製品は2026年5月から月産100万個の体制で量産を開始すると共に、サンプル価格は1,300円(税抜)で提供されます。そして、インターネット販売も行われており、公式オンラインストアや他の通販サイトでも容易に購入できるようになっています。
技術革新の背景
近年、高電圧化が進む電気自動車分野では、シリコンのIGBTに対する需要が高まっています。特に、電動コンプレッサやHVヒーターといった小型・低電力デバイスにおいては、650V耐圧のIGBTが広く利用されており、その市場は拡大を続けています。このような背景から、ロームは定評のある製品品質を保ちながら、より高効率なデバイスを開発することに注力しています。
さらに進化するIGBT技術
今後、ロームは新たなパッケージタイプでのさらに多様なIGBT製品展開を予定しており、特にTO-263Lパッケージや上面放熱型のIGBTの開発も進めています。ロームの技術力は、単に性能のみならず、製造コストの削減にも寄与するでしょう。その結果、自動車や産業機器の小型化と高効率化を同時に実現することができると期待されています。
EcoIGBT™の取り組み
ロームが展開するEcoIGBT™ブランドは、高耐圧パワーデバイスの象徴であり革新的な技術を駆使しています。同社は、ウエハ製造から製品設計、品質管理に至るまで、全過程で高い技術力を発揮しています。電動車両や産業機器のインフラストラクチャーが進化する中で、ロームのIGBTはその中心的な役割を果たし続けることでしょう。
このように当社の新たなIGBTは、技術革新と効率化を両立させた先進的な製品であり、今後の自動車業界や産業界においても重要な位置付けを持つことが期待されています。