京都駅ビル東広場に光の茶室「貴和」登場
公益財団法人KAWAJIRI FOUNDATIONの設立者である川尻征司氏が寄付した新たなアートプロジェクトが、京都駅ビルの東広場に設置されることになりました。このプロジェクトは、地元住民や観光客が京都の伝統文化や食、アートを共に楽しむための新たな交流拠点を目指しています。特に、光の茶室「貴和」は、とても特別な体験を提供する場所となることが期待されています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは「庭プロジェクト」として知られ、数年かけて進行します。京都駅ビル7階の東広場に設置されるパブリックアートは、クリエイティブカンパニーNAKED. INC.がプロデュースします。建設は2025年3月から開始され、2026年3月に完成予定です。光の茶室「貴和」は、飲食店「NIWA」の中に設置され、こちらも同じく2025年3月から公開される予定です。
川尻氏は、この寄贈を通じて「京都の文化が国内外の多くの方々に親しまれることを願っています」とのコメントをたまわっています。新たなアート体験を通じて、訪れる人がより深く京都を感じることができるように思われます。
光の茶室「貴和」の魅力
光の茶室「貴和」は、茶道裏千家 千宗室家元から賜った「貴和」のお軸を基盤として、伝統と革新が調和する特別な空間です。ここでは、ネイキッドによる体験型アートが展開され、いけばな草月流家元の勅使河原茜氏による竹のアートや、近代日本庭園の先駆者小川治兵衞の造園技術が施されています。このような要素が融合することで、京都の豊かな自然との調和が生まれ、独自の文化体験を提供してくれます。
文化庁・観光庁・京都府・京都市との連携
本プロジェクトは、文化庁、観光庁、京都府、京都市などの各機関と連携しながら進められています。地域の伝統工芸や生産者、地元団体との協力により、訪れるすべての人々が京都の魅力を豊かに感じられる「庭」を目指しています。川尻氏は、この場所が「多くの人々にとって大切な場所となることを願っています」と述べており、今後の京都の文化発展に寄与する意向を示しています。
川尻征司氏について
川尻征司氏は、内閣府認定の公益財団法人KAWAJIRI FOUNDATIONの設立者であり、教育やアート、カルチャーの分野で精力的に活動しています。彼の団体では、経済的な理由から学業を続けることが困難な大学生への奨学金支援なども行っています。また、世界的なアートプロジェクトであるDANDELION PROJECTの支援も手掛けており、アートを通じて世界を繋ぐ活動を展開しています。彼の著書もあり、『GLOBAL CITIZEN グローバル・シチズン』というタイトルで、夢を叶えるためのルールを提案しています。
光の茶室「貴和」と飲食店「NIWA」店情報
光の茶室「貴和」は、飲食店「NIWA」内に常設される形でオープンします。NIWAの営業時間は、午前11時から午後11時まで(ラストオーダーは午後10時30分)で、定休日は不定です。場所は京都駅ビル7階の東広場となり、グランドオープンは2025年3月10日(月)を予定しています。詳細な情報は、公式サイト(
NIWA公式サイト)をご覧ください。
このような独創的な試みが、京都の文化の深みを更に広げ、新たな観光の魅力を創出することに大いに期待されます。本プロジェクトを通じて、ますます多くの人々がこの古都の魅力に触れることができることでしょう。