都市養蜂プロジェクトから生まれた特別なはちみつ
京都の京阪グループが運営するフラッグシップホテル「ザ・サウザンド京都」では、今年で5年目となる都市養蜂プロジェクトが続けられています。このプロジェクトでは、ホテルの屋上でミツバチを飼い、そのミツバチが集めた完璧なはちみつを毎年限定で販売しているのです。プロジェクトによって採取されたはちみつ、名付けて「THOUSAND HONEY 2025」は、2025年7月7日から限定50瓶での販売が予定されています。
特別なはちみつの誕生
このはちみつは、春と秋に行われる採蜜によって生まれます。そして、その過程では、普段は宿泊や飲食サービスに従事するホテルスタッフが街の自然と触れ合いながら、ミツバチのお世話を行います。防護服を着て、屋上で働く姿は、地域に根ざした活動として、観光客や地元住民にとっても興味深いものとなっています。
ミツバチは京都の自然から採れた蜜を集め、2〜3km圏内の樹木や花が持つ自然な風味をそのままもたらします。このはちみつは、100%京都府産で、非加熱の純粋はちみつです。手作業で分離・濾過されたはちみつは、特別な木箱に詰められ、心を込めたラッピングで販売されます。
多様な花々の恵み
プロジェクトの担当者である和田麻璃奈さんは、採取したはちみつの味わいについてこう語ります。「薄黄色のはちみつを口にした瞬間、まるで小学校の通学路に咲いていた満開のツツジの香りが広がりました。数回の採蜜を経て、味わいはますます深く、花々の複雑な香りが感じられるようになりました。」
このように、THOUSAND HONEYは、育てられたミツバチが集めた多様な花々のエッセンスが詰まっているのです。加えて、はちみつは単に甘味料としてだけでなく、レストランの料理やスイーツの材料としても使用されています。
サステナビリティの観点から
ザ・サウザンド京都のこのプロジェクトは、単なるビジネスではなく、生物多様性の保全や持続可能な生活様式の提案という視点からも意義があります。「環境保護や地域活性化に寄与することは、次の千年につながる新しい快適さの追求の一環です」とホテルでは話されています。このプロジェクトは、京阪グループが推進する「BIOSTYLE PROJECT」にも組み込まれています。
ミツバチの受粉によって植物が繁栄し、最終的に生態系全体に良い影響を与えることは、自然環境の保全において非常に重要な要素です。ミツバチによる受粉は、多くの作物に依存しているとされ、これは生態系の健全性を保つために必要不可欠な存在です。
限定販売の詳細
THOUSAND HONEY 2025は、740mlのオリジナル木箱入りで、販売価格は2,500円(消費税含む)。7月7日から販売が開始され、なくなり次第終了となります。この特別なはちみつは、ザ・サウザンド京都のフロント、2階のカフェ&バー「TEA AND BAR」、さらにオンラインショップでも購入できます。
京都の地元の恵みが凝縮されたはちみつ、THOUSAND HONEY 2025をこの機会にぜひお楽しみください。心を込めて育て、採取されたはちみつを、多くの方々に味わっていただきたいとの想いがこもっています。皆様のご来店をお待ちしております。