京都で実施された公開ブランディング ワークショップの魅力と成果
今年の2月25日、京都市中京区のQUESTIONで行われた特別なイベントが、多くの人々の心に響きました。それが、一般社団法人 ZUAN UNION(図案連合)代表の安川宏輝氏による「公開ブランディング」です。この取り組みは、非営利活動法人「越境先生」と地域の金融機関「コミュニティ・バンク京信 QUESTION」とのコラボレーションから生まれました。
公開ブランディングの目的と体験
公開ブランディングは、通常非公開で行われるブランディングプロセスを、参加者の前でリアルタイムに見せるという斬新な試みです。安川氏は、参加者が自組織の「らしさ」を再認識できる場を提供し、自らの理念や未来を言語化し、デザインへと落とし込むプロセスを公開しました。
このイベントには56名が参加申し込みをし、当日は30名以上が実際に現地に訪れました。経営者やクリエイターといった多様なバックグラウンドを持つ参加者たちは、安川氏の手法に興味を持ち、積極的に意見交換を行いました。
組織の課題を浮き彫りにする
参加者の中には、「想いはあるが、どう表現すればよいかわからない」といった悩みを持つ人もいました。具体的には、中小企業のブランディング過程や採用活動、商品開発においてしばしば直面する課題です。意見が一致しない、デザイナーとの連携が難しい、さらには「好み」の議論で立ち往生することもしばしば。
「越境先生」も同様の課題を抱えており、「現在のロゴでは、団体の思想や目指す社会像が十分に表現できていない」との悩みがあったそうです。そこで、安川氏はこの場を借りて、いかに組織の本質を掘り下げ、その思想を社会に伝えられるかを示しました。
デザインは未来を描く行為
安川氏が強調したのは、デザインは「見た目」だけではなく、「未来を描く行為」であるということ。ロゴ制作の過程において、以下のポイントを一貫して示しました。
- - ロゴに担わせる役割の整理
- - 組織が目指す社会や世界観の言語化
- - 未来から逆算した設計視点の構築
このプロセスは、参加者にとって新しい発見であり、自身のブランディングに役立てたいとの声が多数寄せられました。
参加者の感想と今後の展開
イベント後のアンケートにおいて、参加者たちは次のような感想を述べています。
- - 「ブランディングは手段ではなく、未来や理想を描くものだと気づいた」
- - 「形をデザインするよりも、人の想いをデザインに乗せる視点が印象的だった」
- - 「ロゴで未来を描くという話に強く共感した」
約8割の参加者が高い満足度を示し、多くの人が自身の活動にこの考え方を取り入れたいと感じていることが伺えます。また、イベント後には個別相談の申し込みが多数寄せられ、オンラインでの問い合わせも増加しています。
未来への取り組み
この取り組みは、単なるブランディングの完成品を目指すのではなく、組織の未来をいかにデザインするか、そのプロセスを重視するものです。安川氏は今後も、公開型の実践を通じて、企業や団体の本質的な価値を言語化していく意向を示しています。
安川宏輝氏が創設した一般社団法人 ZUAN UNIONは、クリエイティブ組織としての新たな可能性を切り開いています。独自のスタイルでデザイン提案を行い、全国の企業や団体のアイデンティティを発信し続けることでしょう。興味がある方は、ぜひ彼の活動やイベントに参加してみてはいかがでしょうか。