CEIPA x TOYOTA GROUP "MUSIC WAY PROJECT"が始動
音楽業界の新たな未来を切り開くべく始まったCEIPAとTOYOTA GROUPの共創プロジェクト「MUSIC WAY PROJECT」。特に韓国をテーマにしたProfessional Seminar Public Seriesの第1回が、東京で開催されました。このプロジェクトは、日本の音楽を世界に発信するための新しい道を模索するもので、音楽業界の主要団体が連携し、未来を託す若者たちの成長を促すために設立されました。
セミナーの概要
このセミナーは、普段なかなか触れることのない音楽ビジネスの裏側に迫り、特に海外進出を目指すアーティストに向けた実践的な内容が展開されました。参加者は、韓国市場の今を知り、音楽のデータ活用や効果的なマーケティング戦略について、業界のエキスパートから学ぶ機会を得ました。
公開セミナーの先駆け
このセミナーは、2025年に開催予定のMUSIC AWARDS JAPAN 2025に向けたキックオフイベントの一環であり、日本のバークリー音楽大学との提携が強調されました。セミナーでは、教授によるオンライン講義を通じて、韓国を含む多国の音楽市場において、どのようにアーティストが成長していくべきかを探究しようとしています。
セミナーの内容
開幕の挨拶
当日は、CEIPAの栗田専務理事が、音楽業界の国際的な進出に向けて情報と人材の交流の重要性を強調。「ここで新たな仲間を見つけ、共にグローバルを目指しましょう」と参加者にエールを送りました。このイベントは、すぐに満員になり、関心の高さが伺えました。
小規模セッション
セミナーは、YouTube Japanの鬼頭武也氏が「想いを届ける言葉」をテーマにした10分間のトークから始まりました。彼は、国際ビジネスの現場での経験を元に、アーティストの魅力を効果的に伝えるための言葉の選び方について説明。文化の違いも考慮しながら、伝えたいことの本質について考えるきっかけを提供しました。
データ活用の重要性
続くメインセッションでは、バークリー音楽大学のAlexandre Perrin教授によるビデオ講義が行われ、音楽業界のデータ活用について深堀りされました。ペリン氏は、アーティストがどのようにメタデータを活用し、海外進出を果たすかについて具体的な戦略を提示。ストリーミング時代におけるデータ分析の重要性や、それをもとに効果的なプロモーション策を構築するための方法が伝えられました。
韓国市場の現状
セミナーでは、韓国の音楽市場についても多角的に分析されました。HYPEER Inc.のJayden Son氏を始め、各分野の専門家たちが参加し、成功するためのマーケティングやファンダムの構築法について話しました。特に、ファン層のセグメンテーションやローカルなアプローチの重要性が強調され、具体例を交えた説明が行われました。これにより、アーティストが海外での立ち位置を確保するために必要な要素が明確になりました。
ライブの重要性
また、ライブやフェスティバルを通じたマーケット進出の方法についても、Cecilia氏が授業を行い、アーティストが韓国でどのように成功するか、具体的な戦略が共有されました。特にソウルを拠点にすることが鍵となるとされ、ライブの宣伝手法や、現地文化に適応する方法についても詳しく解説され、参加者たちはその内容に興味津々でした。
参加者同士の交流
セミナー終了後には懇親会が開かれ、受講者たちが情報交換や意見交換を行う場となり、ネットワーキングの重要性も感じる機会となりました。「Music Way Project」は、次回もタイをテーマにしたセミナーが予定されており、さらなる情報が届けられることが期待されています。音楽業界の発展に寄与するこの取り組みから、今後どのような新たな出会いやチャンスが生まれるのか、目が離せません。