セカンドハートの挑戦
2025-07-31 09:41:56

糖尿病と戦うセカンドハート、ASEAN地域で未来を切り拓く

糖尿病と戦うセカンドハート、ASEAN地域で未来を切り拓く



京都府長岡京市に本社を構えるヘルステック企業、株式会社セカンドハートは、糖尿病患者の生活を守るために新たな一歩を踏み出しました。この度、株式会社リバネスキャピタルから資金調達を実施し、「足切断ゼロ社会の実現」を目指す診療支援インフラの強化へと乗り出しています。

資金調達の重要性とその背景



現在、世界の糖尿病患者数は急増しており、特に東南アジアではその数が2024年までに9300万人、2050年には14200万人に達すると予測されています。糖尿病合併症の中でも足病変は、患者の生活の質(QOL)を著しく損ない、経済的な負担を強いる深刻な問題です。

セカンドハートは、「糖尿病患者の足を守り、足切断をゼロにする」という明確なミッションを掲げ、クラウドプラットフォーム『Steplife』を開発しました。これは、医療従事者が患者の足の状態を共有し、早期の重症化発見を可能にする先進的なツールです。今回の資金調達は、このプラットフォームの機能強化を目的とし、特に発展が期待されるASEAN市場、特にマレーシアでの展開を強化するものです。

ASEAN市場における取り組み



ASEAN地域では、医療インフラが発展途上ですが、それを補う形で国民の健康に対する関心が高まっています。マレーシアでは社会保険機構が糖尿病による労働損失を深刻な課題として捉え、予防策に対する需要が高まっています。そこで、セカンドハートは、以下の取り組みを進めていく方針です。

1. 臨床価値の実証



マレーシアの政府保険機関や医療機関と積極的に連携し、『Steplife』を通じて患者の行動変容を促進することで、臨床的・経済的な価値を示す証拠を構築していきます。これにより、国際的なガイドラインに基づく医療の提供を目指します。

2. ASEAN市場に適応したプロダクト開発



現地の医療環境や文化に適した機能を持つプロダクトを開発し、患者へのサービス提供の精度を高めるため、投資を行います。

3. グローバル事業開発体制の強化



海外展開を担当する専門人材を採用し、現地パートナーとの連携を深める体制の構築を進め、糖尿病治療に関する社会的な課題解決に貢献します。

代表の思い



株式会社セカンドハートの代表取締役CEOである石田幸広さんは、「足病変は、早期の対応が求められるケースが多い。『Steplife』は、医療従事者が患者を診る前に情報を共有するための基盤で、地域医療の連携に欠かせない存在になると考えています」と語ります。また、彼は日本の優れた医療技術をテクノロジーの力で広め、世界中に届けたいという強い思いを持っています。

結び



今回の資金調達は、単なる資金の獲得にとどまらず、糖尿病患者を守るための地域医療の新しい形を提案する十分な機会となります。セカンドハートは、医療現場の変革を促進し、足切断を防ぐために、これからも情熱を持って取り組み続けます。私たちが注視するべき未来の医療環境、そして Patients First の理念が、どれだけの人々の生活を変えることができるのか、引き続き目を離せません。


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: セカンドハート 糖尿病 Steplife

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。