岡山大で講演会
2025-11-13 01:39:28

岡山大学が新たな一歩を踏み出す、遺族の思いを聞く講演会を開催

2025年11月、岡山大学にて特別講演会が開催



2025年11月5日、岡山大学にて特別な講演会が行われました。このイベントは、同大学の犯罪被害者支援団体「smile(スミレ)」によって主催され、2019年に発生した京都アニメーション放火殺人事件で亡くなった渡辺美希子さんのご遺族を招いて開催されました。

講演内容の概要


講演は、まず渡辺さんの母・達子さんが登壇し、事件当時の家族の様子や、自らの感情を振り返りました。「被害者遺族だからこう感じるはず」といった先入観に対する警鐘が鳴らされ、遺族それぞれが異なる心のプロセスを抱えていることが強調されました。さらに、事前に連絡先をまとめておくことの重要性や、事件によって多くの人々が心に傷を負っていることにも触れました。達子さんは、京都府警からのカウンセリング支援を受けた経験を語り、それによって心が軽くなったと述べられました。

その後、渡辺さんの兄・勇さんが登壇しました。彼もまたアニメ好きであり、妹がその業界に進んだことを悔い、強い自責の念に駆られる時期があったと振り返ります。特に、裁判での被告人の発言には衝撃を受けたと述べ、「裁判付き添い制度のおかげで心を保てた」と語りました。そして、「周囲の大切な人との関係を大事にしてほしい」と、学生たちに対するメッセージが送られました。

質疑応答の重要性


講演会の後、質疑応答の時間が設けられ、参加した学生たちが活発に質問をしました。学生の一人が「遺族に弁護士をつけるという発想はなかった」と述べ、情報の重要性について質問しました。これに対し達子さんは、「被害直後は未来を描くことさえ困難」と話し、支援の必要性を再強調しました。

また、事件や犯人に対する気持ちの変化について尋ねられ、「事件に対する思いは裁判を通じて強くなった」と明かしました。講演の中で、「あなたの活動は素晴らしい」と評価された瞬間が嬉しかったことや、何年経っても涙が出ることがあるという思いも語られました。

結びの言葉


最後に、犯罪被害者支援団体「smile」の代表である杉本貴一さんは、「お二人の言葉から、悲しみと未来への希望を感じました」、そして「私たちも被害者や加害者を生まない社会を目指します」と力強く述べ、講演会は締めくくられました。

お知らせ


このような講演会は、遺族の思いや感情を理解し、また、支援の在り方を考えるきっかけとなります。今後も岡山大学を中心に、地域社会への影響力を持つ活動が継続されることが期待されます。


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