エル・システマジャパンが新たな寄付を受けて音楽教育に貢献
一般社団法人エル・システマジャパンは、コモンズ投信株式会社が運営する「コモンズ・インパクトファンド~共創~」の寄付プログラム「コモれび」の第3回寄付先として選ばれ、71万2千円の寄付を受けました。この寄付は、「『Well-being』につながる親と子」をテーマにしたプログラムの一環として実施され、エル・システマジャパンは、音楽を通じた子どもたちの成長を支援する活動を推進していきます。
10月6日に行われた寄付授与式には、コモンズ投信および株式会社かんぽ生命の担当者が出席し、エル・システマジャパンの事務所で行われました。寄付の決定にあたっては、音楽が持つ力や、ケアが行き届いた環境で子どもたちを育むことの重要性が強調されました。エル・システマジャパンの代表理事、菊川穣氏は、「この度の寄付に感謝し、音楽を通じて多くの人とつながる機会を増やしていきたい」とコメントしました。
音楽を通じた共創の意義
エル・システマは、1975年に南米ベネズエラで始まった音楽教育プログラムで、現在では70カ国以上で実施されています。日本でも、東日本大震災の被害を受けた地域での活動を通じて、多くの子どもたちへ音楽教育を提供しています。2012年にエル・システマジャパンとして活動を開始し、福島県を皮切りに岩手県、長野県、東京都、大阪府、そして京都府舞鶴市と展開されています。
このプログラムは、音楽を通じて子どもたちが自己表現を行い、仲間とのつながりを深めるために重要なものとなっています。特に、エル・システマジャパンでは「共創」の理念を大切にしており、音楽を学ぶ場が自己の成長だけでなく、周囲との調和も育むことを目指しています。
寄付の具体的な使い道
寄付金は、音楽家や指導者への謝金や交通費、ボランティアの活動費用、さらにプログラムを支えるコーディネーターの人件費に充てられ、これからの活動資源とします。この寄付を受けて、より多くの子どもたちに、質の高い音楽教育を届けていくことが期待されます。
また、コモンズ投信、かんぽ生命の社員の皆さんにも、今後のプログラムや演奏会に参加してもらうことで、より多くの交流が生まれることを望んでいます。こうした取り組みを通じて、社会全体で音楽を支える意義が広がっていくことを願っています。
エル・システマのビジョンと未来
エル・システマジャパンは、「誰もが自由で創造性を発揮できる共生社会」の実現を目指しています。音楽を手段として、様々なバックグラウンドを持つ子どもたちが、共に育みあい、成長できる場を提供することが最も大切です。そのためには、寄付に応じて支援を受けるだけでなく、自らも音楽活動を通じて地域に貢献し続ける意義を再認識することが求められています。
これからもより多くの人々とつながり、エル・システマジャパンの活動を見守り、支えていただければ幸いです。音楽が持つ力で、多くの命が豊かに彩られることを心から願っています。