学生ベンチャーの挑戦、京都で誕生した「しるくのもと」ブランド
東京の自由学園最高学部に基づく学生ベンチャー、株式会社きみとなりが、京都府福知山市の「NEXT産業創造プログラム」に参画し、新たなスキンケアブランド「しるくのもと」を立ち上げるプロジェクトを展開しています。この新ブランドのコンセプトは「心まで沁みわたり、癒しをあたえるスキンケア」。学生たちが中心となり、社会人の協力を得ながら自ら商品開発に取り組む姿勢が注目されています。
ブランド立ち上げの背景
株式会社きみとなりは、自由学園最高学部の学生がインターンシップの一環として自分ごとの商品開発にチャレンジする機会を提供しています。設立から1年で、すでに10以上のスキンケア商品や食品を発表しており、その中でも「しるくのもと」ブランドは最も注目されています。特に、開発主担当の濵本菜那さん(20)が手掛ける約10アイテムは、利用者の肌に優しく、効果的な商品を目指しています。
しるくのもとブランドとは?
このブランドの主成分であるマグワ葉エキスは、スキンケアの皮膚保護剤としての役割を果たします。この成分は、グンゼ株式会社が京都府綾部市で提供する桑の葉から抽出されており、地域の特産物を生かしたブランド開発がなされています。さらに、開発は、福知山公立大学の学生たちと連携して行われ、地域との強い結びつきを大切にしています。
記者会見の様子
2024年12月19日、グンゼ博物苑 今昔蔵で開催された記者会見には、株式会社きみとなりの取締役原田朋子さんが出席し、Lifexia社の代表や地元学生プロジェクトメンバーと共にメディアからのインタビューを受けました。この会見では、ブランドの理念や商品開発の背景に加え、地域社会との繋がりについても語られました。特に、学生たちが実際に地域の問題に対してどのようにアプローチしていくかが強調されました。
クラウドファンディングと商品展開
しるくのもとブランドは、2024年12月27日からクラウドファンディングを開始します。目標金額は100万円で、主にデザイン費や販売ページ制作に充てる予定です。返礼品としては、天然由来成分100%の洗顔フォームやオールインワン美容液、さらには桑の葉を使ったハーブティーやサプリといった多彩な商品が予定されており、支援額によってさらに追加されるリターン品も期待されています。
未来への期待
株式会社きみとなりは、学生たちが地域の特性を生かして新たな商品を作り上げる手助けをし、地方創生に寄与する新しい形のビジネスモデルを目指しています。今後も、学生たちが中心となるイノベーションに期待が寄せられています。「しるくのもと」ブランドは、ただのスキンケア製品ではなく、地域と学生のクリエイティビティが融合した結果として誕生します。このプロジェクトは、京都という歴史ある地から新たな未来を創出する一歩として大きな意義を持ちます。