細田学園高等学校が「星瞬」でダンス部日本一を勝ち取る！

埼玉県志木市の細田学園高等学校が、エイベックスが主催する「avex presents DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」（略してDCC）において、特別賞「ベストストーリーテリング賞」を獲得しました。作品テーマは「星瞬（せいしゅん）」で、漢字二文字を使った独創的な表現が功を奏した結果です。

「星瞬」の深い意味

「星瞬」は、青春を象徴する言葉であると同時に、仲間との絆や瞬間の大切さも表現しています。作品が伝えたいメッセージは、「大切なものは目に見えない」というもの。『星の王子さま』の教えを引き合いに出しながら、仲間との時間がどれだけ貴重であるかを振り返ります。登場人物たちは、ダンスを通じて友情を育み、その瞬間が永遠に輝くことを示しています。

審査員からの評価も高く、作品は夢と希望、葛藤を織り交ぜた表現力が認められました。細田学園高等学校の生徒たちは、ダンスの技術だけでなく、言葉の深さも兼ね備えた作品をつくりあげました。このような独創性が評価され、「やられたぁ」と思わせるほどの感動をもたらしました。

DCCの魅力と目的

DCCは毎年、日本全国の高校ダンス部が一堂に会し、技術力や表現力を競うイベントです。この大会では、参加者は事前にダンスのテーマを漢字二文字で決め、その概念をダンスとして表現します。特別賞「ベストストーリーテリング賞」は特に、テーマとしての漢字やその説明に重点を置いて評価される点が特徴です。

日本漢字能力検定協会が主催するこの賞は、ただ技術の評価だけに留まらず、作品の独創性や表現力の高さを問うものです。成長過程や友情の大切さを伝える「星瞬」は、その観点で見事にクリアしたと言えるでしょう。

審査員のコメント

評価を行ったのは、山崎信夫（日本漢字能力検定協会代表理事）と阿辻哲次（漢検漢字博物館・図書館館長、京都大学名誉教授）のお二人。彼らは、「星瞬」が持つ素晴らしい意義と、新たな視点での表現がもたらす豊かさに賛辞を送りました。生徒たちがダンスを通じて時間を超えた友情や絆を描き出したことが強く印象に残ったとのことです。

今後の展望

細田学園高等学校の「星瞬」は、一時の華やかさだけでなく、長い期間にわたって人々の心に残ることでしょう。今後もこのようにダンスやアートを通じて、漢字や言葉の力を活かした創造的な表現が生まれることを期待しています。DCCという舞台は、ただの競技ではなく、文化や価値観を広める貴重な場であることを再認識させてくれます。

このように、ダンスを通じた心の交流が、今後も続くことを願っています。