STSフォーラム2025の概要
2025年10月5日から7日まで、国立京都国際会館で科学技術と人類の未来をテーマにした「STSフォーラム2025」が開催されます。この国際フォーラムは、2021年に創立された特定非営利活動法人STSフォーラムが主催し、今年で22回目の年次総会となります。
このフォーラムには、世界中から約1,400名の参加者が集まる予定です。参加者には、ノーベル賞受賞者や各国の科学技術担当大臣、企業のトップ、研究機関や大学の学長を含む多様な分野のリーダーたちが名を連ねており、国境や専門分野の壁を越えて、未来の科学技術について議論を交わします。
開会式と天皇皇后両陛下のご臨席
特に注目すべきは、開会式に天皇皇后両陛下がご臨席される点です。天皇陛下は、過去に皇太子殿下としても5回の臨席歴があり、皇后陛下が参加されるのは2017年以来となります。この度のフォーラムでは、天皇陛下が各国参加者に向けて英語でお言葉を贈る予定です。
プログラムとテーマ
フォーラムは、全体会議12セッション約34のセッションで構成されます。主なテーマには、「2030年以降の世界を見据えて—科学技術と人類の未来」や「2030年以降のAI」があります。AIに関するセッションでは、社会やビジネス、政府、ヘルスケアにおけるAIの展望や影響について詳細に議論されます。
他にも、「ゼロカーボン社会に向けた持続可能性」や「未来を切り拓くビジネス」、さらには「脳の健康と拡張の最前線」など、多様なテーマが設定され、最先端の科学技術に関する意見交換が行われる予定です。
サイドミーティングや対話の機会
このフォーラムでは、サイドミーティングも充実しており、「国際科学技術関係大臣会合」や「気候変動に関する地域的対応」などが開催されます。また、若手リーダーがノーベル賞受賞者と直接対話する貴重な機会が設けられており、次世代のリーダーたちにとっても大変重要な場となります。
日本の科学技術と未来へのビジョン
STSフォーラムは、科学技術と人類の未来に関する国際的な問題を議論する場として、特に重要な役割を果たしています。2004年に尾身幸次元財務大臣によって設立され、科学者、政策決定者、企業の経営者たちが集まることで、人類の未来に対する知見や視点を共有し、革新を促進するためのプラットフォームとなっています。
このフォーラムは未来の課題を探求する場であり、参加者が知識を深めるだけでなく、新たなネットワークを構築する機会ともなります。2030年以降の未来を見据えた科学技術の進展や社会への影響を議論するこの場に、ぜひ注目してもらいたいと思います。
詳細情報
フォーラムの詳細なプログラムや参加登録については、公式ホームページをご確認ください。興味のある方は、2025年の秋、京都で開催されるこの国際的なイベントに参加して、自らの知見を深めるチャンスをお見逃しなく。
STSフォーラム ホームページ