髙島織物110周年記念新作発表会が全国で開催
髙島織物は、京都市北区紫野を拠点とする老舗の帯メーカーです。2023年9月22日より、東京、京都、広島、福岡の4か所で新作発表会を行うことが決定しました。このイベントは、創業110周年を記念して行われ、伝統の技術と現代的な感性が織りなす美しい作品の数々が披露されます。
開催概要
新作発表会は以下の日程で開催されます。
会期:9月22日(月)~24日(水)
会場:UltraSuperNew Gallery Tokyo
アクセス:JR原宿駅から徒歩9分
(22日は「第1回髙島織物デザインコンテスト」の受賞式も行われます。)
会期:11月3日(月・祝)~5日(水)
会場:株式会社髙島織物百代織染館
アクセス:京都駅から車で25分
会期:12月20日(土)~22日(月)
会場:合人社ウェンディひと・まちプラザ北棟4階ギャラリー
アクセス:袋町電停から徒歩3分
会期:1月23日(金)~25日(日)
場所:未定
(全会場の開催時間は10:00~17:00、入場は無料となっています。)
デザインコンテスト受賞作品の発表
昨年開催された「第1回髙島織物デザインコンテスト」では334作品が寄せられ、その中から選ばれたグランプリ作品が発表されます。受賞したのは一条咲さんの「微睡みの春」という作品で、葉や花が虹色に輝き、水面に映る桜の静かな春を表現したものです。銀の蝶をあしらうことで華やかさが加えられています。
新作帯の特徴
髙島織物の新作には、テクニックが詰まった多様なデザインが揃っています。中でも「研ぎ出し螺鈿」は、和紙の上に樹脂で絵を描き、その後、漆や染料、金銀箔を重ねることで、1点1点異なる個性が生まれます。また、青銅箔を使った帯は、ローマングラスの美しさを織り込むことで、独特の透明感と色合いを持ち合わせています。さらに「経錦着尺」は、古代からの技法を使って多色の彩色で紋様を織り出したもので、魅惑的な仕上がりです。
伝統技術と現代デザインの融合
髙島織物は、大正4年(1915年)の創業以来、西陣の歴史を背負い伝統的な製法を守り続けてきました。その歴史に裏打ちされた「着る人を彩る」帯の追及に加えて、現代の感性を取り入れたデザインが特徴です。その結果、美しさだけでなく、実用性や洗練さを兼ね備えた新作が誕生しました。
この新作発表会では、お客様が直接その美しさを体感できる貴重な機会になっています。特に京都会場では、地元の方々や観光客が一堂に会し、髙島織物の魅力を存分に楽しむことができるでしょう。是非この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。