テラ・ルネッサンスの新たな挑戦：平和の担い手を育成するクラウドファンディング

平和の担い手育成プロジェクト始動

京都に拠点を置く認定NPO法人テラ・ルネッサンスが、平和の担い手を育成する新たなクラウドファンディングプロジェクトを始めました。このプロジェクトは、国内外の社会課題解決に貢献する人材を育てることを目的としており、目標金額は500万円です。実施期間は2025年5月20日から8月17日までとなっています。

プロジェクトの背景

テラ・ルネッサンスは2001年から、アジア、アフリカ、ウクライナで元子ども兵や地雷被害者の支援活動を行ってきました。その背景には「すべての生命が安心して生活できる社会」を実現したいという強い思いがあります。しかし、真の平和を実現するためには、紛争や貧困、環境問題などの複雑な社会課題に主体的に取り組める人材が必要です。

同法人はこれまで、平和教育にも力を注いできました。たとえば教員や学生を対象としたワークショップに参加した人は約24万人にも上ります。特に佐賀県内の中高生を対象にした「グローバル人財育成事業」では、教育プログラムを通じて子どもたちが世界の課題を理解し、解決するために何ができるかを学ぶ機会を提供しています。

プロジェクトの目的

この新しいプロジェクトでは、佐賀県の高校生を対象に、平和教育プログラムをさらに発展させることを目指しています。平和に関する知識を深め、自らの課題として捉える力を育むことで、学生たちが主体的に社会問題に挑む気持ちを育成します。また、企業との連携を強化し、地域社会全体で平和の担い手を育む環境を整えていく考えです。

目指すもの

インターネットを活用したこのクラウドファンディングは、寄付者がふるさと納税の仕組みを通じて税金の控除を受けながら、平和の担い手育成に貢献できる仕組みです。集まった資金は、主に以下の目的に使用されます。
1. 「グローバル人財育成事業」における高校生の海外支援計画の実施費用
2. 社会課題に関する講演やワークショップの啓発活動費
3. 企業との連携促進に向けた活動運営費
4. 担当職員の人件費や事務運営費

メッセージ

テラ・ルネッサンスの理事鬼丸昌也氏は、「平和を願う人材を育て、一緒に行動することで世界平和が実現されると信じている」と述べています。同法人は佐賀県と連携し、平和を育む人々を日本全体で増やしていくことに意欲を燃やしています。

このプロジェクトは、これまでの経験を活かして若い世代に積極的に社会問題に取り組む姿勢を育てたいという願いが込められています。