創業77年の宝本商事が米国進出30周年を迎え海外拡大を加速中

創業77年の宝本商事が米国進出30周年を迎え海外展開を加速中

京都市を拠点に置く老舗の繊維問屋、宝本商事株式会社が2024年にアメリカ進出30年を迎え、新たな挑戦を始めます。この70年以上の歴史を持つ会社は、1972年に韓国に合弁会社を設立したことからスタートし、その後も1988年には香港に、1994年には米国サンフランシスコに進出しました。これにより、宝本商事は半世紀以上にわたる海外展開の経験を積み重ねてきました。

国際販路の特徴

宝本商事は、長年の生地問屋としての経験と、素材の目利きと企画提案力を持ち、これを基に国際販路を構築してきました。香港やアメリカを中心に、現地のブランドや工場とのコミュニケーションを直接行える環境を整えているため、少量のテストから仕様調整、量産提案まで迅速に対応できるのが特徴です。この“実働型の海外ネットワーク”は、他のメーカーとも一線を画しています。

多角的な事業展開

日本では、宝本商事は従来の素材商社としての強みを生かしつつ、事業領域を広げています。具体的には、糸や生地の販売、新素材の開発、ニット製品のOEM／ODM事業、さらには商業施設や百貨店でのイベント装飾・インスタレーション事業など、多岐にわたります。これにより、複数の業界からの依頼が増加しており、素材から企画、空間表現までの一貫した提案が高く評価されています。

協業メンバーを募集中

現在、宝本商事は海外展開を望む日本の繊維企業や素材メーカーとの協業を広く募っています。特に関心があるのは、オーガニックコットンなどのサステナブル素材や再生繊維、日本の伝統技術を活用した素材、高付加価値の生地や糸、パーツなどです。これらの素材企業との協業を通じて、海外販路の拡大を目指しています。

サポート体制

宝本商事が提供する海外展開支援には、米国、香港、中国の現地法人を通じた直接取引のサポートや、海外ブランドとの共同営業、マーケット調査やテストマーケティングの実施などが含まれます。商習慣や仕様、価格の最適化までをサポートし、素材と海外デザインを組み合わせた共同開発にも対応しています。このように、宝本商事は単なる販売に留まらず、「素材メーカーと一緒に海外で育てる」ことを重視した共創型のアプローチをとっています。

今後の展望

将来的には、日本の優れた素材と海外市場でのブランドとの共同開発をさらに強化し、米国や香港などのアジア地域における協業パートナーを積極的に増やしていく予定です。また、サステナビリティが重視されるグローバルな流れに対応し、環境に配慮した素材の市場展開を強化する方針を掲げています。さらには協業や資本提携により新たなビジネスチャンスを創出し、国際的な経験を活かした成長戦略を継続的に推進していきます。

代表取締役のコメント

「創業76年の歴史の中で、海外展開は常に挑戦の連続でした。米国進出から30年を迎える今、日本の繊維が持つ魅力と技術を世界に広げる動きを、より一層進めていきたいと考えています。オーガニック素材や伝統技術を持つ企業様と新しい国際市場を共に創造できれば幸いです」と宝本龍吾代表は語ります。

会社概要

会社名: 宝本商事株式会社
本社所在地: 京都府京都市上京区油小路通一条上ル元百万遍町542番地
国内事業所: 東京オフィス／東京都中央区日本橋久松町13-8 中野ビル5F
海外拠点: 米国（カリフォルニア・ニューヨーク）、香港、中国（上海・嘉興）
代表者: 代表取締役社長宝本龍吾
創業: 1947年
事業内容: 細幅織物（リボン・テープ）の製造・加工・卸売・輸出入、ファンシーヤーン（意匠糸）・人工羽毛の製造・加工・卸売・輸出入、ニット製品のOEM事業
ウェブサイト: 宝本商事
ブランドサイト: Ribbon Haureshii
ECショップ: Ribbon Bon
オウンドメディア: Ribbonista
お問い合わせ: [email protected]

このように、宝本商事は歴史を背景に持ちながらも、新しい挑戦を続けています。今後もその動向に目が離せません。