京都でのスタートアップカンファレンス「IVS2025」開催決定
2025年7月2日から4日までの3日間、京都市の「みやこめっせ」およびロームシアター京都において、国内最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2025」が開催されることが発表されました。このイベントは、Headline Japan、京都府、京都市が共同で取り組むことにより実現され、記者会見も行われています。
IVS2025のテーマ:世界と共に新たな日本を創造
「IVS2025」のテーマは「Reshape Japan with Global Minds」です。このテーマの下、世界の潮流を取り入れながら、日本の未来を共創するためのプラットフォームを提供します。IVSは単なるカンファレンスではなく、参加者が積極的に関わり、創造的な内容を生み出すことが求められます。
第3フェーズの到来
IVSは初回から19年が経ち、32回目の開催を迎えます。これまでの経緯をグループ分けすると、経営者限定の招待制イベント時代、第2フェーズでのボランティア制度導入・海外展開を経て、現在の参加型イベント、「第3フェーズ」へと進化しています。招待制を廃止し、より多様な人々が参加できる環境を整えることで、スタートアップに関連する大規模なネットワーキングが期待されています。
新設されるテーマゾーン
今年のイベントでは、参加者数1万2千人、女性参加比率30%、海外参加者の比率20%を目指し、会場は7つのテーマゾーンに分けられます。これにより、専門分野に応じた質の高い対話が実現され、参加者一人一人が望む出会いを促進します。最先端技術に特化したゾーンや、初期段階のスタートアップを支援するゾーンなどが設けられます。
日本最大級のピッチイベント「IVS2025 LAUNCHPAD」
このイベントの目玉の一つ、ピッチイベント「IVS2025 LAUNCHPAD」も話題です。厳選された15名の登壇者たちが、情熱を持ってプレゼンテーションを行います。このイベント中、350社以上から選ばれたスタートアップたちが、その技術やビジョンを6分間のプレゼンテーションで発表し、優勝を争います。
若手起業家を応援する取組み
「IVS Youth」という特別企画も用意されています。小中高生に向けたプログラムを通じて、次世代の起業家を育成するのが目的です。若い世代が熱意を持った活動するロールモデルと出会うことで、挑戦する意欲を喚起することを目指しています。
厳選されたサイドイベント
IVS2025はメインイベントだけでなく、450以上のサイドイベントも計画しています。地域課題に取り組む共創型アクセラレーションプログラムや新感覚のビジネスカンファレンスなど、さまざまな視点からスタートアップの魅力を発信します。また、Optionとして歴史的な京町家での交流イベントや哲学に基づくワークショップも設けられ、参加者同士の交流の輪を広げます。
京都ならではの魅力
京都が選ばれた理由は、その歴史と文化に加え、スタートアップエコシステムの充実も挙げられます。特に、京都の特徴である伝統の中に革新を取り入れる姿勢が、さまざまな企業や投資家を引き寄せる要因となっています。
知事や市長のコメント
公式記者会見では、京都府知事の西脇氏と京都市長の松井氏が、それぞれの取り組みや期待を述べました。西脇氏は、スタートアップ支援の成果を強調しつつ、IVSを通じて「全体のレベルアップ」を目指す意義を説明。また、松井氏は「匠の精神とAIの融合」をテーマにした対談セッションへの期待を寄せました。
持続可能な京都の未来を目指して
今後も京都として、国内外のスタートアップが集う場を創出し、魅力的な故郷を維持しつつ新たな挑戦を続けていく考えが示されました。「IVS2025」がもたらすだろう新しい流れに対する期待感は高まっています。京都を舞台にしたこの冒険は、スタートアップの力で日本の未来を「Reshape」するためのきっかけとなることでしょう。