京都の義肢製作所が3Dプリント活用
1. はじめに
京都府京都市に本社を置く株式会社YOKOITOは、持続可能なものづくりにおいて3Dプリンター技術を駆使しています。その中でも、特に注目すべきは、株式会社徳田義肢製作所の取り組みです。同社は、最新の3Dプリンター「Fuse 1+」を利用することで、義肢装具製造において革新をもたらしています。
2. 徳田義肢製作所の理念
徳田義肢製作所は、「超至近距離のものづくり」を掲げ、73年間医療と工学の融合を実現してきました。特に、患者様一人ひとりの身体的状況やライフスタイルに応じたオーダーメイドの義肢装具を提供することに力を入れています。これにより、従来の手作業に依存した製作方法の限界を打破し、患者様の期待に応える質の高い製品を提供します。
3. 3Dプリンター「Fuse 1+」の導入
3DスキャニングとSLS(Selective Laser Sintering)方式の3DプリンターFuse 1+を導入したことにより、精度の向上と製作時間の短縮を実現しました。これまでの手作業では時間とコストが掛かり、また担当者の経験に左右される課題がありましたが、この技術によってそれらが解消されました。
4. Fuseシリーズの特徴
Fuse 1+は、以下の特長を備えています。
- - サポート材不要: 造形物がパウダーに包まれた状態で造形されるため、サポート材の除去作業が不要で、デザインの自由度も高い。
- - 高強度・耐久性: ナイロンなどの素材を使用し、機械部品や最終製品にも対応可能。
- - 迅速な製造プロセス: 部品を24時間以内にプリントし、後処理も一貫して行える。
- - コスト効率の向上: 未焼結のパウダーをリサイクルできることで、材料コストを削減できる。
5. ヘルスケア業界におけるデジタル技術の意義
今回の取り組みは、3Dプリント技術がヘルスケア分野においてカスタム製品を製造する新たな手段を提供していることを示しています。オーダーメイドに求められるスピードや品質の確保が可能になるため、今後この技術はますます広がることでしょう。
6. お問合せと事業概要
YOKOITOでは、多様な業界での車部品や家電、消費者製品におけるAM技術の導入支援を行っています。義肢装具に限らず、3Dプリント技術に興味のある企業はぜひご相談ください。
株式会社YOKOITOは、2014年の創業以来、DF(Digital Fabrication)技術を駆使し、全てのアイディアを形にすることを目指しています。最新の3DプリンターやAM技術に関する情報は、以下のURLからご覧いただけます。
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7. おわりに
医療の現場における技術の進化は、障害を持つ方々に新たな希望と可能性をもたらしています。3Dプリント技術が義肢装具の未来をどう変えていくのか、今後の動向が楽しみです。