京都のパティスリー界が誇る的場勇志選手が世界大会へ挑戦

2025年1月24日から25日にかけてフランス・リヨンで開催される「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025」に、京都の名菓子製造・販売を手がける株式会社美十のシェフパティシエ、的場勇志選手が日本代表チームの一員として出場します。

美十と的場シェフの軌跡

株式会社美十は、京都の銘菓「つぶあん入り生八つ橋おたべ」や「京ばあむ」といった製品を多く手がける企業で、地元の伝統を大切にした商品開発を行っています。的場シェフは、パティシエとしての夢を追い求め、5度の挑戦を経て日本代表チームに選ばれました。昨年シンガポールで行われたアジア大陸予選では、見事に優勝し、フランス本選への切符を手に入れました。これも彼の長年の努力と情熱の賜物です。

日本代表チームの構成

今回の日本代表チームは、的場選手以外にも、三重県の「アクアイグニスコンフィチュールアッシュ」の籏雅典選手、名古屋の「ブライド・トゥー・ビーエルダンジュ」の宮﨑龍選手、さらに監督として名古屋の「パティスリーカルチェ・ラタン」の冨田大介団長がチームを率います。このチームは、技術力と創造性を兼ね備えた優れたメンバーで構成されており、フランス本選に向けて熱心にトレーニングを重ねています。

世界の舞台での挑戦

「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」は1989年に設立され、2年に1度開催される世界最高峰のパティスリーコンペティションです。各国から選ばれたトップパティシエたちが、その技術と表現力を競い合う場として知られています。今年のテーマは「国家遺産」です。日本代表チームは、日本の伝統と独自の発想を活かし、作品を制作していく構想です。その中で、アメやチョコレート、氷を使った工芸作品と試食デザートによって、感動を提供することを目指しています。

的場シェフの想い

的場シェフ自身も多くの期待とプレッシャーを感じながらの挑戦です。彼が語るには、「年々強化される各国のパティシエとの競争の中、同じ舞台で戦えることは誇りです。」とし、新たに加わった「ショーショコラ」という試みについても言及。「チームとしての結束力を活かし、日本にしかできないショーをお届けします」と熱い意気込みを語っています。

美十の挑戦精神

美十は、的場シェフのように夢に向かって挑む若いパティシエを応援しています。そして、甘さの中でも伝統を大切にし、挑戦する精神を持つブランドであることを伝えていきます。フランス本選での日本代表チームの活躍に期待が寄せられる中、多くのファンが彼らの成功を願っています。この競技は、単なるスイーツコンペティションではなく、それぞれの国の文化をも映し出す重要なイベントです。

美十と日本代表が世界の舞台でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今後の展開が楽しみです。