物流の未来を変える自動化技術
近年、国内の物流業界では人手不足が深刻な課題となり、多くの企業が作業効率を上げるための自動化を急務としています。このような背景の中、株式会社ハクオウロボティクスと三菱ロジスネクスト株式会社が提携し、ウォーキー型自動フォークリフト「AutoFork」を全国展開することが発表されました。9月1日からは、全国の三菱ロジスネクストの販売店を通じて、本製品の販売が開始されます。
自動フォークリフト「AutoFork」の特性
「AutoFork」は、小回りの利くウォーキー型リフトを基盤とし、ハクオウロボティクス独自の自動化機能を搭載しています。納入当日から運用できる簡易なセットアップが可能で、有人と無人の切り替え機能も備えています。また、ベース車体には信頼性の高い三菱ロジスネクスト製の「コーターリフト」が採用されており、実用性と使いやすさを兼ね備えています。
多様化する物流ニーズへの対応
働き手の減少とともに、物流のニーズも多様化しています。少量多品種生産が進む中で、迅速かつ効率的な物流が求められています。このような中で「AutoFork」は、複数のパレットを一度に認識し、効率的な搬送を実現します。トラックバースから仮置き場、さらには工場内の工程間を素早く移動できるため、物流現場での作業を大幅に効率化することが可能です。
先進機能「プレイバック機能」
さらに「AutoFork」は、人が操作した走行ルートを記憶し、納入当日から繰り返し走行できる「プレイバック機能」が特徴的です。これにより、PC作業を一切行う必要がなく、すぐに自動搬送が始められます。また、走行・停止精度も高く、周囲360°を常にスキャンしながら障害物を認識し、自動で減速・停止することで人との安全な協働作業を実現します。
コンパクトな設計と優れたサポート体制
「AutoFork」の設計はコンパクトで、狭い通路でもスムーズに動き回ることができるため、限られたスペースでも安心して使用できます。加えて、ハクオウロボティクスは24時間体制でのサポートを提供しており、自動化機能は同社が、有人機能に関わる箇所は三菱ロジスネクストがメンテナンスを担当する体制が整っています。
展示会での実機デモ
この技術を実際に体験できるチャンスが近づいています。2025年9月10日から12日、東京ビッグサイトにて「国際物流総合展2025第4回INNOVATION EXPO」が開催され、ハクオウロボティクスのブースにて「AutoFork」のデモが行われる予定です。特に、納入当日から簡単に使える「プレイバック機能」や複数台による協調制御などが実際に見られる貴重な機会です。
まとめ
今回は、三菱ロジスネクストとハクオウロボティクスの協業による自動フォークリフト「AutoFork」の全国展開を紹介しました。物流業界の自動化の流れは今後更に加速していくことでしょう。この最新の技術を通じて、効率的かつ安全な物流現場の実現に期待が寄せられます。今後の展開から目が離せません。