衰退する書店業界に新たな風を吹き込む演劇プロジェクト

書店が演劇に挑戦する理由とは？

新たなプロジェクトの幕が上がります。日本の書店業界が厳しい環境にあって、次世代型書店「天狼院書店」が前衛的なアプローチでその状況を打破しようとしています。

この夏、渋谷の「天狼院カフェSHIBUYA」にて上演される演劇『劇場版百秘本物語』は、これまでの書店の常識を覆すものです。公演は2025年7月17日から21日まで、全国5店舗で生中継されるライブビューイングも行われ、その内容は本屋の枠を超え、映画×演劇という新たなエンターテイメント体験を提供します。

新たな『百秘本物語』について

『百秘本物語』は、天狼院書店が昨年からInstagramやYouTubeで公開してきた短編シリーズの続編にあたります。この物語では、無邪気な少女たちが本を読むことで囚われ、ミッションをクリアすると帰ることができるという不気味な設定が特徴的です。ショートムービー版では彼女たちの運命は明らかにされず、そこには数多の謎が残されています。

今回の演劇上演では、これらの謎を解き明かすための新しいストーリーが展開されます。気になるキャストには、若手女優たちが顔を揃え、緊迫感のある演技と共に観客を魅了します。

演劇と書店の関係

天狼院書店の代表三浦は、このプロジェクトの狙いを明確にしています。「アナログの価値が再評価される時代にあって、特に生の演劇はその価値を高める存在になる」と彼は語ります。デジタルが氾濫する現代社会において、生の空気に触れることで得られる心の豊かさを再認識してほしいという思いが、背景にあります。

天狼院書店では、書籍や講座の提供だけでなく、さまざまなイベントを通じて「本」とは何かを再定義しています。彼らが目指すのは“お客様の人生を変える体験”であり、その一環として演劇を掲げたことは、まさに新しい挑戦です。

公演詳細

- 日時: 2025年7月17日(木)〜21日(月祝)
- 場所: 天狼院カフェSHIBUYA
- 料金: 3,850円 (税込)
- 出演: 藤咲めぐみ、悠木紫真、下口ひなな、石綿大夢

ハイブリッドな内容で、映画と演劇を融合させた本作品は、独自の「秘本」に纏わる物語を通じて、参加者に新たな体験を提供します。それぞれのショートムービーを知っておくことで、演劇をより楽しむことができるでしょう。

この特別な公演で生まれるかもしれない新しいコミュニケーションや体験は、書店の未来を見つめ、私たちに新しい風を吹き込むきっかけとなるでしょう。公演詳細や申し込みは公式ホームページで確認できますので、ぜひチェックしてみてください。