韓国から学ぶWebtoonの魅力と新たな表現法
2026年1月23日、京都国際マンガミュージアムにて、「ページ」から「縦スクロール」へと進化するWebtoonをテーマにした特別講義とワークショップが行われました。本イベントは、株式会社MediBangと韓国のStella&が共催し、青江文化産業大学から招聘されたリム・ジェファン教授とホン・ソンホ教授が教鞭を執りました。参加したのは40名を超えるクリエイターや学生たちで、作品制作における実践的な知識と新たな視点を得ることを目的としたとても有意義なイベントとなりました。
Session1: Webtoon産業の理解とグローバルビジョン
最初のセッションでは、リム・ジェファン教授によるWebtoon産業の歴史とその進化についての講義が行われました。彼は90年代後半の出版不況がどのようにWebtoonの革新を陣営したのかを解説し、ページから縦スクロールへと形式が変化することで読者体験がどれほど変わったかについて詳しく説明しました。具体的には、「待てば無料」といった新たなビジネスモデルや、AI技術を取り入れた制作手法についても触れ、未来を見据えた視点を提供しました。このセッションは参加者にWebtoonの持つ可能性とビジネスとしての視点を強く印象づけました。
Session2: Webtoon制作プロセスと演出ワークショップ
続いて、ホン・ソンホ教授による実技ワークショップが行われました。ここでは「横読みの文脈を縦スクロールへ翻訳する」という独自の演習が展開され、参加者は自分たちが作成したネームを改めて縦配列で描き直す作業に挑みました。当然のように「読みやすくする」ことと「演出する」ことは異なるという壁に直面した参加者たちは、教授が示すWebtoon特有の「余白」やスマホ画面を意識した「フォーカスポイント」の技術を取り入れることで、効果的な表現の重要性を体感しました。
参加者の評価とフィードバック
イベント後のアンケート結果によると、参加者の約90.9%が講義に対する満足度が非常に高いという評価を下しました。具体的には、「視線誘導の変換」に最も価値があると感じた参加者が約60%にのぼり、Webtoonの特殊な演出法の重要性が確認されました。参加者からは、「縦スクロールの制作に対する不安が解消された」との声や、「日本と韓国の漫画制作の違いを理解できた」といった感想が寄せられ、全体として非常に有意義な時間だったことがうかがえました。
今後の展望
MediBangは「世界中の誰でもクリエイターに」というミッションを掲げ、今後もクリエイターが成長できる多様なサポートを提供していくことを約束しています。制作ツールや投稿サイトの運営に加え、プロの技術を学ぶ場を設けることで、国境を越えた創作の楽しさを広めていく方針です。今後も多くのクリエイターたちが、新たな表現と物語作りに挑戦し続けていくことが期待されます。
イベント概要
- - イベント名: 「ページ」から「縦スクロール」へ 京都から世界へ羽ばたくクリエイターのための実践講座
- - 開催日: 2026年1月23日(火)
- - 会場: 京都国際マンガミュージアム
- - 主催: 株式会社MediBang、Stella& Inc.
- - 共催: 京都国際マンガ・アニメフェア実行委員会
- - 協力: 京都国際マンガミュージアム、京都精華大学、青江文化産業大学