京都のベーグル店、KAMOGAWA BAKERYの挑戦
京都市上京区に位置する「KAMOGAWA BAKERY」は、近年、地域の子どもたちをサポートする取り組みで注目を集めています。2021年5月から始まったこの活動は、約250回の子ども食堂に約5,000食を提供しており、その背景には「焼いたパンを捨てない」という強い信念があります。
背景と取り組みの始まり
KAMOGAWA BAKERYは、2020年にコロナ禍の影響で客足が途絶えた飲食店からの業態転換としてスタートしました。営業を始めたものの、やはり焼きたてのパンは日持ちがしないため、その日のうちに売れ残ると廃棄される運命にあることを知ります。この状況を変えようと、宮澤心代表が立ち上げたのが、焼き上がったパンを捨てることなく、地域と連携して有効活用する仕組みです。彼らは、売れ残りをゼロにするための6つの出口を用意しました。これには、ECでの冷凍ベーグル販売や、フードシェアリングアプリ「TABETE」を利用すること、さらには子ども食堂への買取などが含まれています。
子ども食堂の設立
子ども食堂の計画は、コロナによる休校で給食が受けられない子どもたちへの支援から始まりました。地域の子どもたちが安定して夕食を取れる場を設けるため、必要な食材を購入できる仕組みが考案され、KAMOGAWA BAKERYからの冷凍ベーグルが毎週金曜日に提供されることになりました。おかずの製造は地域の障害者福祉施設に委託されており、これにより障害者の方々にも意義のある活動が生まれています。この取り組みは「支援」ではなく「循環」を目指しているのが特徴です。
成果と地域貢献
開始当初は約15食を提供していましたが、現在では毎回約30食に増加しています。また、2026年からは大学生のボランティアによる学習支援も再開し、子どもたちの成長を助ける取り組みを続けています。こうした活動の結果、KAMOGAWA BAKERYは2022年に「京都市食べ残しゼロ推進店舗」に認定されました。その輪は広がり、地域貢献の形を模索する他の店舗にも良い影響を与えているのです。
フードロス削減の意義
2024年度には国内で約237万トンに及ぶ事業系食品ロスが発生しているのが現実です。これに対抗すべく、KAMOGAWA BAKERYの取り組みは地域社会に必要とされる食の循環を生み出し、子どもたちに安心して食事を提供する手助けをしています。代表の宮澤氏は「『うちは大きな会社ではないので、寄付だけで続く仕組みは作れませんでした。』と語り、持続可能な形で地域に貢献することが重要であると強調しています。
企業情報
KAMOGAWA BAKERYを運営するジャパンフードエンターテイメント株式会社は、今後も地域に貢献し続ける意志を持っています。食のロスを減らし、子どもたちにより良い未来を提供するため、私たちもこの取り組みを応援していきたいと思います。公式サイトやInstagramを通じて、これからも彼らの活動に目を向け、支えていくことが期待されます。