京都で誕生する新たな観光体験
2025年7月2日に京都のロームシアターにて開催される「IBM BlueHub プログラム in Kyoto - DemoDay」で、注目の新謎解きゲームが発表される予定です。本イベントでは、観光産業の新たな形を模索する株式会社クリエイターズネクストの代表、窪田望氏が登壇し、文化財と生成AIを組み合わせた革新的なゲーム『KYOTO GLITCH ESCAPE』を紹介します。
背景:AIと観光の融合
近年、観光業は様々な技術革新によって変化し続けています。しかし、従来の観光モデルは「消費される観光」に偏りがちで、地域文化の深い理解を促すものは少ないのが現状です。窪田氏はこの課題に対し、新たな観光モデルとして「文化を深く知る観光」を提案しています。この新しい試みにより、観光地での体験がより豊かで意味のあるものとなることを目指しています。
KYOTO GLITCH ESCAPEの概要
『KYOTO GLITCH ESCAPE』は、生成AIを活用し、シームレスに文化財を体験できるように設計された謎解きゲームです。これまでのスタンプラリー型のイベントと異なり、参加者はただ謎を解くだけでなく、京都の歴史や文化について深く理解することができるようになります。特に外国人観光客や修学旅行生に向けては、彼らの興味やニーズに応じたパーソナライズされたルートを生成します。
その結果、参加者は単なる観光客から、文化を探索する探求者へと変わります。また、文化財の修復支援にも繋がる持続可能な観光モデルの構築も視野に入れています。
イベントの詳細
このイベントには、メディアアーティストの落合陽一氏や、日本IBMの山口社長、文化庁の審議官など、著名な審査員が参加し、各スタートアップの取り組みを評価します。イベントは16:00から18:00まで開催され、第一部では各企業のピッチが行われ、続いて審査結果が発表されます。この場での発表が、今後の観光モデルに何らかの影響を与えることは間違いありません。
特別展『伝統の所在とこれから』
さらに、同日には京都市伝統産業ミュージアムにおいて、特別展『伝統の所在とこれから』も開催されます。本展は、プロジェクトの一環で、窪田氏と京都芸術大学の学生たちが協働し、伝統工芸の重要性を映像やイラストで伝えます。過去の文化を現代にどう活かすかについての問いを投げかける展覧会となるでしょう。
最後に
新しい観光モデルや、AIを活用した文化財体験の重要性が注目される中、京都という伝統の町で発表される新たな試みには大きな期待が寄せられています。この革新的なアプローチが、観光業の未来にどのような影響を与えるのか、ぜひ注目していきたいです。